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超包囲網何の!手倉森監督 リオ切符獲得を宣言「100%行く」

[ 2016年1月13日 05:30 ]

U―23アジア選手権の公式会見に臨んだU―23日本代表の手倉森監督

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権に出場するU―23日本代表は13日、1次リーグ初戦で北朝鮮と対戦する。12日にB組4カ国による公式会見に臨んだ手倉森誠監督(48)は他の3カ国の日本の分析が進んでいることを実感。“包囲網”を突破して決勝トーナメント進出、そして五輪切符を獲得する意気込みを示した。

【予想スタメン U―23アジア選手権 U―23日本代表メンバー】

 会見を終えた手倉森監督の表情は引き締まっていた。席上では北朝鮮をはじめ、タイ、サウジアラビアの監督が日本の印象を語っており「まさに(日本は)標的だなと感じた」と話した。各国は日本の映像を入手しており、特に技術的な部分に警戒感を示した。その上で北朝鮮のユン・ジョンス監督は「我々が最強であることを証明したい。(日本との)初戦に集中したい」と語気を強めた。最近の世界舞台で残した実績は日本が上だが、撃破に自信を見せた。

 手倉森監督は対戦相手について言及しなかったが「100%(五輪に)行きたいという思いで戦いたい」と宣言した。目標はこの大会を制して五輪本大会に臨むことだけに、1次リーグでつまずいてはいられない。準々決勝でくみしやすいA組2位と対戦するためにも1位突破が求められる。

 緊張感は高まっている。11日の2部練習はいずれも非公開。「選手はスタメンに選ばれたいという気持ち。落ち着いてやらせたかった」と意図を説明したが、練習を非公開としたのは手倉森ジャパンで初めてで、ピリピリムードが漂う。インフルエンザから復帰した遠藤主将の初戦の出場について「きょう(12日)一日見て判断したい」と流動的だが、もちろん総合力で上回るつもりだ。

 くしくも13日は手倉森監督と真澄夫人(36)の結婚記念日。「北朝鮮戦ということで、世界への挑戦の時を迎えた」と得意のダジャレで意気込みを語った指揮官。記念日を勝利で飾るとともに、“日本包囲網”を突破するために勢いを付ける。

 ▽リオデジャネイロ五輪男子サッカーアジア最終予選 アジア枠は12年ロンドン五輪の3・5枠から3枠に減少し、従来のホーム&アウェー方式から最終予選はセントラル方式に変更された。U―23アジア選手権と兼ねて12~30日に行われ、開催国カタールと予選を突破した計16チームが出場。1次リーグは4組に分けられ、各組2位までの8チームが決勝トーナメントに進出。上位3チームが五輪出場権を得る。

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