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王者・広島に悪夢 クラブW杯開幕戦、負傷で交代枠使い切る 

[ 2015年12月10日 21:15 ]

クラブW杯1回戦 広島2―0オークランド

(12月10日 横浜国際)
 J1リーグ戦を2年ぶりに制した広島が、晴れの舞台でとんだアクシデントに見舞われた。

 10日、横浜国際総合競技場で行われたクラブワールドカップ(W杯)の開幕戦でオセアニア王者のオークランド(ニュージーランド)と対戦。前半9分にFW皆川が先制ゴールを決め、1点リードで折り返したが、主力選手が相次いで負傷交代を余儀なくされる事態となった。

 まずは先制直後の前半11分だった。先制点の起点ともなったMF野津田が、オークランドDF岩田の突破に対し、利き足の左足を伸ばしてスライディング。折り曲げた右ひざを着地の際に痛めたようで、チェックを受けて同13分に1度はピッチに戻ったが、直後に自らピッチに座り込み、14分にMF柴崎と交代した。野津田は交代の際には涙をぬぐう仕草を見せ、来年1月にリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(カタール)を控えるU―22日本代表の主力と期待されているだけに、手倉森ジャパンにとっても心配な怪我となった。

 だが、広島の悪夢はこれで終わらなかった。その野津田と交代で途中出場した柴崎も後半3分に左ひざを痛めてFWドウグラスと交代。さらに同15分に右足首付近を痛めたMF清水も同20分にDF佐々木と交代し、広島は3つの交代枠をすべて負傷で使うという、まさかの事態となった。柴崎も清水も痛みに顔をゆがめての交代。柴崎は担架で運ばれ、清水はプレー続行不可能を意味する×印が1度は出ながらピッチに戻ったが、無念の交代となった。

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2015年12月10日のニュース