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オランダ ホームで惨めな姿 世代交代進まず予選敗退

[ 2015年10月14日 19:36 ]

欧州選手権トルコに敗れ、予選敗退が決まったオランダ代表(AP)

欧州選手権予選 オランダ2―3チェコ

(10月13日 アムステルダム)
 優勝した1988年西ドイツ大会から続いた本大会連続出場が7で途絶えたオランダ。出場枠が16から24に拡大して予選通過のハードルが下がったが、プレーオフにも進めず、アムステルダムのファンに惨めな姿をさらした。

 勝利が最低条件となった試合は、早々に0―2とされると前半39分にFWファンペルシーを投入。同43分には相手選手の退場で数的優位となりながら、後半20分にファンペルシーのオウンゴ-ルでリードを広げられる。FWフンテラールとファンペルシーのゴールで1点差に迫るも及ばなかった。

 DFを減らしてFWを投入したが、長いボールを入れるだけの単調な攻めに終始。伝統的に強いサイド攻撃も、3位に入った昨年のW杯で見せた速攻もなかった。不振から前任のヒディンク監督が予選途中で辞任して、コーチから昇格したブリント監督も立て直せなかった。

 ファンペルシーは32歳、MFスナイダーも31歳で、中心選手は30歳を超え、2年後のワールドカップ(W杯)に向けてチーム再編は必須だが、かつてほど有能な若い選手が育っていないのも事実。スナイダーは「若い選手に新しいチームの何かを築いてもらえれば」と若手の台頭を求めた。

 「われわれはスペインでもドイツでもない」と薄い選手層を嘆いた指揮官が、「自信がある」と辞任を否定したが、采配を見る限りでは監督交代も必要だろう。

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