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大久保 闘病中の夫人に贈る先制弾!丸刈りで躍動 川崎F4回戦へ

[ 2015年10月14日 20:53 ]

<天皇杯3回戦 川崎F・京都>前半、川崎F・大久保(右)が先制ゴールを決め、中村とタッチする

天皇杯3回戦 川崎F3―0京都

(10月14日 等々力)
 サッカー天皇杯は14日、各地で3回戦11試合が行われ、川崎FはJ2京都と対戦、闘病中の夫人を気遣って自身も丸刈りとなったFW大久保嘉人(33)が前半22分に鮮やかな先制ゴールを決めた。川崎Fは後半にも2点を加え3―0で快勝、4回戦進出を果たした

 川崎Fの本拠地等々力で行われた一戦、大久保は開始直後からCKに合わせてシュート、右サイドを駆け上がりクロスを放つなど精力的にプレーした。前半は京都のカウンターに手を焼いたが、22分にFW田坂のパスを大久保が受け、ゴール正面から左足で流し込んで先制ゴールを挙げた。

 後半も大久保は前線で積極的にプレー、GKと1対1になる場面も見られたが追加点は奪えなかった。川崎は37分、MF中村のスルーパスを受けたDF小宮山が左足で決めると、終了間際にも大久保のパスからMF中野が折り返し、最後は途中出場のFW杉本が貴重な追加点を奪った。守備陣も奮闘、押し込まれる場面もあったが粘り強くしのぎ切った。

 大久保は莉瑛夫人が流産し、その治療のために抗がん剤を使用。薬の副作用で髪が抜けるかもしれない夫人を勇気づけるため3人の子供と共に頭を丸めた。前日(13日)の練習後には「点を取って勝つしかない」と、自らのゴールで勝利を呼び込むことを誓っていたが有言実行の得点となった。

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