浦和・柏木　走れる司令塔だ！代表戦見据え全力アピール

代表にも選ばれた柏木は練習でハツラツとした動きを見せる

　Ｊ１で年間首位を走る浦和は３日、ホームに鳥栖を迎える。３年８カ月ぶりに日本代表に復帰したＭＦ柏木陽介（２７）はボランチでの先発が確実だ。「自信を持って代表に行きたい。昔は緊張や遠慮があったけど、もうそんな年じゃない。チームをコントロールするくらいの気持ちでやりたい」。そのためにも目の前の一戦は落とせない。

　ハリルジャパンの対策は万全だ。前日、ハリルホジッチ監督の会見の様子はニュースで見たという。「後ろのつなぎを重視してる。速攻遅攻を使い分けたり、くさびのパスだけでなく裏に出したりバリエーションをつけたい」と早速、イメージをふくらませた。豊富な運動量を生かし、目指すは、ボランチの位置から試合を支配する“走れる司令塔”だ。

　８月の東アジア杯は直前の甲府戦で左内転筋を痛め無念の離脱。「今回、ケガしたら一生（代表は）ないと思う」と細心のケアと準備で備えてきた。１月発売の自著の著者印税全額を児童支援に充てる方針で、鳥栖戦には埼玉県内の児童施設から１０人を招待。頼れる司令塔は子供たちの期待も背負って代表合流前最後のピッチに立つ。