×

シンデレラ再現だ!川澄 オランダ戦での右MF先発が濃厚に

[ 2015年6月23日 06:40 ]

練習中に笑顔を見せる川澄

 23日(日本時間24日)にオランダとW杯カナダ大会決勝トーナメント1回戦に臨むなでしこジャパンは21日(同22日)、非公開での実戦練習を行った。主力組の右MFにはMF川澄奈穂美(29=INAC神戸)が入り、オランダ戦での先発が有力になった。前回の11年ドイツ大会でブレークしたシンデレラガールが、決勝トーナメントでの爆発を再現する。また、日本が勝ち進んだ場合、準々決勝でオーストラリアと対戦することが決まった。

【なでしこジャパンメンバー 女子W杯決勝トーナメント】

 ガラスの靴を失ったシンデレラが、4年前と同じ舞台で輝きを取り戻す。オランダを想定した非公開での紅白戦。主力組の右MFには大野ではなく、川澄が入ったという。前回大会は、先発に抜てきされたスウェーデンとの準決勝で圧巻の2得点と大ブレーク。再び訪れた決勝トーナメントへ向け「先発なら最初から飛ばしていきたい」と覚悟を見せた。

 この4年間で欠かせない戦力に成長した川澄だが、最近は泥にまみれていた。国内でのニュージーランド、イタリア戦で消極性が目立ち、味方との連係ミスを連発。2戦とも前半でピッチを退いた。今大会、先発したカメルーン戦で先制点をアシストしながらムラのあるプレーが響いて後半10分で交代。「出場自体は1次リーグ全部で60分ぐらい。自分自身だけで考えると、少し難しいところもある」と不安定なパフォーマンスを認める。しかし、4バックが引いて守るオランダには、なでしこきってのアタッカーのスピードと打開力が必要だ。

 欧州勢には相性がいい。なでしこ通算74試合19得点の川澄は、対欧州勢に限ると26試合9得点。半数のゴールを刻んでいるだけに、出場8試合ぶりの得点にも期待が高まる。「相手は中央にドリブルしていくのに付いていけないイメージがある。パスで崩すだけが崩しじゃない」と積極的なドリブル突破を誓い「ボールを運びながらアクセントを入れてみたり、ワンツーもできたら。遠めから打つのも大事」とイメージを膨らませた。

 世界連覇まであと4勝。オランダに勝てば、強敵ブラジルを破ったオーストラリアとの対戦が決まった。「どちらが勝ってもおかしくない。それがW杯」と川澄は気を引き締めた。一発勝負の決勝トーナメント。主役を譲るつもりはない。

続きを表示

2015年6月23日のニュース