湘南、Ｊ１でもスタイル発揮　指揮官称賛＆手応え「よくやった」

＜湘南・浦和＞後半、浦和・槙野（左）と競り合う湘南・山田

Ｊ１第１節 湘南１―３浦和

（3月7日 ＢＭＷス）
　昨季Ｊ２で史上最速のＪ１昇格を果たした湘南は、最高峰リーグの厚い壁に阻まれた。豊富な運動量をベースとした走り切る“湘南スタイル”で前半は浦和を圧倒したが、後半に息切れ。逆転負けを喫した。

　チョウ・キジェ監督が「Ｊ１の舞台でもビクビクすることはなくよくやった」と振り返った通り、勝つチャンスは十分にあった。前半２５分にはカウンターからＭＦ菊池、ＤＦ三竿とつないでＦＷ大槻へクロス。相手ＤＦ槙野の捨て身のブロックで防がれたが、昨季２位を慌てさせた。

　そして同３６分にはＵ―２２代表ＤＦ遠藤がＰＫを決めて先制点。この試合前に、第２子となる長女が生まれたばかりの２２歳は“おしゃぶり”ポーズで喜び、ゆりかごダンスで祝った。最後は地力の差が出たものの、決して完敗ではなかった。

　「シーズン最後に選手がどんな表情しているか…。僕はポジティブなイメージを描いている」と指揮官は手応え。遠藤も「次は勝利をプレゼントしたい」と１４日の次節・鹿島戦での勝ち点３に意気込んだ。