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【J1注目株】名古屋・矢田 指揮官の信頼絶大!!万能23歳

[ 2015年3月2日 08:45 ]

名古屋のキーマンに浮上した2年目のMF矢田

 2年目のMF矢田が西野グランパスのキーマンに浮上した。万能ぶりと高い守備能力を誇る23歳。西野監督は「ポリバレントなのは間違いない。どこでもこなせる」と評価を口にする。

 名古屋U―18で背番号10を背負ったが、願っていたトップ昇格はかなわず明大へと進んだ。悔しさを胸にプレーした大学で経験値を積み満を持して古巣でプロ入り。昨季は4月6日の広島戦に先発しデビューを飾ると、すぐにチームに不可欠の存在となった。

 経験したポジションも多彩だ。トップ下、左右の攻撃的MF、ボランチ、さらにDFラインの緊急時には左サイドバックに緊急登板を命じられたこともあった。「攻撃的なところならどこでもやるつもり。サイドバックは高校の時にやっていただけですが。中途半端になったら意味はないので、全部を高いレベルでこなしたい」と意欲を見せる。

 今季も早速、持ち味を発揮中だ。チームはキャンプから4―2―3―1のシステムとメンバーを固定してきたものの、2月下旬にレアンドロ・ドミンゲスが負傷離脱。戦力として計算できなくなったことから4―4―2に急きょチェンジし、堅守速攻の戦い方を志向することになった。

 当初はトップ下に据えられて攻撃の中心を担うはずだった2年目のレフティーは、システム変更に伴って右MFへと位置を移し、高い戦術理解度で指揮官の期待に応えている。昨季1点に終わった反省から今季は5得点5アシストに最低目標を定めたが、数字に縛られるつもりはない。「記録に出ないところでのプレーを大事にしたい」。万能にして献身的なスタイルで見る者を魅了する。

 ◆矢田 旭(やだ・あさひ)1991年(平3)4月2日生まれの23歳。三重県出身。小山田SSから名古屋U―15に進みU―18でプレー。トップ昇格できずに明大に進学すると14年に念願の名古屋入り。利き足は左。1メートル70、64キロ。

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2015年3月2日のニュース