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7年ぶり日本勢Vへ!村井チェアマン ACL組の全面支援を約束

[ 2015年1月22日 11:23 ]

ACL出場チームへの支援を表明したJリーグの村井満チェアマン

 就任2年目を迎えたJリーグの村井満チェアマン(55)がスポニチ本紙の独占インタビューに応じた。今季から2ステージ制を導入するなど改革に乗り出す中、Jクラブが6年間優勝から遠ざかっているアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に向け、参加チームを日程面などで支援する方針を表明。育成面でも改革を図る方針で、Jクラブが世界で通用するよう成長を促していく。

【ACL1次リーグ組合せ】

 村井チェアマンは「JクラブがACLを獲ってクラブW杯で(世界と)対等に渡り合えるようになってほしい」とアジア王座への支援を整えた。

 まずは出場4チームの日程を調整。近場の韓国を除き、敵地は中2日で戦うことがないよう移動日を設けた。ACL直後に行われるJ1でも日程を考慮。ACL1次リーグと日程が重なるナビスコ杯では予選リーグ各節で試合がないチームが出てくるが、ACL出場クラブとのJ1対戦を直後に控えるチームは、原則として相手と試合間隔が同じになるようナビスコ杯の日程を組むという。ACLで準々決勝に進んだ場合は天皇杯もシードして4回戦からになる。

 既に日本協会も金銭面での支援や対戦相手の情報収集などで協力している。「ACLに出ると赤字、リーグ戦に不利になるということはないようにした」と力説。出場クラブだけではなく国内リーグや協会の姿勢まで問われる。「打てる手は全部打った。もう言い訳はできないので結果を出すしかない」と強調した。

 今季からJ1は2ステージ制に移行する。「もっと多くの人に関心を持ってもらうため」と村井チェアマン。前後期の第1&第2ステージ王者が争った過去の制度とは異なり、年間勝ち点1位チームがチャンピオンシップにシードされる“ハイブリッド方式”を採用した。「年間優勝を競う楽しみも確保され、そこに前半、後半の優勝チームが加わり、ヤマ場が多くなる」と自信を見せる。

 日程の過密化が懸念されるが、欧州の現状を調べた。強豪クラブは年間60試合前後戦い、中1日もある。Jリーグは昨年ACLに出た広島の51試合が最多。メッシは50試合に出場し、1試合平均81分間ピッチに立っていた。「常にタフな試合をしていれば、海外と伍(ご)して戦える素地ができる。20年までにクラブW杯で優勝して世界を驚かすことができれば」。就任2年目へ「同じことを繰り返すより新たにチャレンジして傷つく方を選ぶ」と勝負をかける。

 ▽今季のACL 日本からは昨季J1で上位に入ったG大阪、浦和、鹿島の本大会出場が決定している。J1王者のG大阪が、優勝チームにACL出場権が与えられる天皇杯も制したため、J1で4位だった柏がACLプレーオフに回ることになった。柏は2月17日にチョンブリ(タイ)―キッチー(香港)戦の勝者と対戦。ACL1次リーグは同24日に開幕する。

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2015年1月22日のニュース