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告発受理で臨時技術委開催、小倉名誉会長「頭に後任候補あるかも」

[ 2014年12月24日 05:30 ]

日本サッカー協会の小倉純二名誉会長

 日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)がスペインリーグの八百長に関与したとして同国検察当局から告発された件で、告発がバレンシア裁判所に受理されれば、監督の進退に関して臨時技術委員会が開かれることになった。日本サッカー協会の小倉純二名誉会長(76)は23日、都内で取材に応じ、技術委員会が後任人事を本格化させる見通しを明言。疑惑の指揮官の辞任勧告、解任への動きは一気に加速する。

【日本代表日程】

 水面下で進めている後任人事が、一気に本格化する見通しだ。裁判所関係者によれば、アギーレ監督が関与したとされる11年のレバンテ―サラゴサ戦の八百長疑惑に関する告発は近日中にも受理されることが確実だ。小倉名誉会長は「仮に受理されれば、技術委員会が次を探すか、動くでしょう。もう頭の中には(候補が)あるのかもしれない」と明かした。

 告発が「受理」された段階で、臨時の技術委員会が開催される運び。同名誉会長が監督交代の可能性に言及したように、既に後任候補もリストアップされているもようだ。疑惑の指揮官を招へいした霜田技術委員長は任命責任が問われるため、後任探しは新たな体制で進められる。ただし、アギーレ監督が退くことが早々に決まったとしても、来年1月9日に開幕が迫っているアジア杯に関しては手倉森コーチ、ゲリング・コーチらを代行監督に立てることが濃厚だ。

 日本代表は29日から国内合宿を始動する。「受理」の時期が29日以降にずれ込んだ場合には「やれるだけやってもらうしかない」と小倉名誉会長。いずれにせよ、いずれ捜査は本格化し、出頭を要請される可能性も高い。白、黒の決着を待つまでもなく職務への影響は計り知れない。

 既に、日本協会の法務委員も渡欧。小倉名誉会長がパイプを持つ在スペインの顧問弁護士を中心に情報を収集しているが、事態の好転は難しい状況だ。同名誉会長は「今は手の打ちようがない。何も問題がなければ彼(アギーレ監督)がやればいい。チームはチームでやるでしょうから」と困惑顔。26、27日にもアギーレ監督は釈明会見を予定している。しかし、日本協会による辞任勧告、もしくは違約金を支払って解任、という動きはもはや避けられそうにない。

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2014年12月24日のニュース