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G大阪、10年ぶり7連勝!首位浦和と4差 3冠いける

[ 2014年10月19日 05:30 ]

<G大阪・川崎>宇佐美(右)、パトリック(左)から祝福を受ける米倉

J1第28節 G大阪1―0川崎F

(10月18日 万博)
 いけるで逆転優勝!2位のG大阪はDF米倉恒貴(26)の決勝ゴールで川崎Fに1―0で勝利。10年ぶりの7連勝で、勝ち点を52に伸ばした。首位の浦和は敵地で仙台に2―4の完敗を喫し、勝ち点は56のまま。最大14あった両チームの勝ち点の差は4にまで縮まった。昇格即V、そして夢の3冠へ、西の名門が加速していく。

 “最大のミラクル”が見えてきた。G大阪が、2ステージ制だった04年以来の7連勝。W杯による中断前は降格圏16位に低迷しながら、再開後は12勝1分け1敗と圧倒的な勝率で首位・浦和を完全に射程圏にとらえた。

 貴重なゴールが生まれたのは後半12分だった。遠藤の右CKを米倉が頭で合わせるV弾。自身J1初得点が貴重な勝ち点3につながり「今シーズン中に取りたいと思っていたけど、初ゴールで大事な試合の勝利に貢献できて嬉しい」と端正なマスクをほころばせた。

 身長1メートル76と大柄ではないが垂直跳びは80センチを超える。「誰にも負けたくない」と自負するフィジカルの強さが売りだ。元々は攻撃的な選手で得点への嗅覚も鋭く、巧みな動きから相手マークを外して殊勲の一撃を決めた。

 その後は逆襲を浴びたものの、守備陣が集中力を切らさずに完封勝利。後半35分、決定機を左手一本でストップしたGK東口は「体が勝手に反応した」とスーパーセーブに胸を張った。決勝アシストの遠藤も「どちらに転んでもおかしくない中で勝ち点3を取れたのは大きい」と手応え十分。頂点を見据えつつ「今後は結果がすべて。勝ち続けたい」と力をこめた。

 14節終了時点で、首位の浦和とは勝ち点14差だった。1リーグ制となった05年以降、最大の勝ち点差をひっくり返して優勝したのは、05年G大阪の12差(11節終了時)。それを上回る“史上最大の逆転V”も十分に現実味を帯びてきた。ますます勢いを加速させる西の名門。4強の天皇杯、決勝進出を決めているナビスコ杯との3冠ロードを疾走する。

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