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水本にビンタ!アギーレ監督 ミス連発に日本語で「集中!集中!」

[ 2014年9月10日 07:17 ]

<日本・ベネズエラ>ペットボトルを叩きつけるアギーレ監督

親善試合 日本2―2ベネズエラ

(9月9日 日産スタジアム)
 もはや黙っていられなかった。アギーレ監督は通訳に確認してから日本語で叫んだ。「集中!集中!」。前半は細貝、柴崎が相手の激しいプレスに屈し、自陣深いエリアでパスミス。後半は水本がPKを献上し、GK川島が痛恨のファンブルで2失点を喫した。0―2と惨敗したウルグアイ戦に続き、またもミスの連続で初勝利を逃した。

 今後の課題は火を見るよりも明らかだ。「2試合で4失点は多すぎる。ミスは全て決められている。まず、より守備を堅くする。ボールを持った時はより早く動く。オプションを与えないといけない」。だが動きを強制、規制するつもりはない。「指導したこと以外にも自由にプレーしろ、と伝えている。私はアイデアを与えるだけ。それを発展させるのは選手自身だ」と言った。

 ベネズエラ戦では非情な采配も見せた。FWの大迫、柿谷を前半のみで交代。給水する水本の頬を叩き、気合を入れ直させた。ミスで敗れたウルグアイ戦後、全員に見せた映像に強烈なメッセージを込めた。本田がFKを蹴ろうとした瞬間、ウルグアイの壁が審判の目を盗み、本田に近づくシーンだ。この日の采配にも勝利への異常な執念を感じさせた。

 アギーレ監督は11月までを来年1月のアジア杯に向けた選考と位置づけている。この2試合でも18人を起用した。「次のリストを見れば誰が良くて良くなかったか分かる」と早くも“合否”の線引きは始まった。「ミスの責任者は私だ。親善試合のミスはむしろ喜んでいる。アジア杯では出ないようにしたい」。就任から2戦勝ちなしは02年のジーコ監督以来の屈辱。だが、アギーレ監督の視線には目指すべき道が見えている。

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