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城彰二氏 武藤のテクニックを称賛 課題は早い判断とパスを出す技術

[ 2014年9月10日 13:30 ]

<日本・ベネズエラ>後半、ドリブルする武藤(右)とフォローする長友

親善試合 日本2―2ベネズエラ

(9月9日 日産スタジアム)
 【城彰二氏が見たアギーレ・ジャパン】

 武藤の先制点は中盤でこぼれ球を拾い、ドリブルして決めたが、2タッチ目で相手をかわしたところがポイントだった。相手が前に入れないコースにコントロールしたので、相手も止めようがなかった。こういう場面で決められるのは、技術があるから。シュートセンスも、こぼれ球に対する意識や反応も、体の使い方もよく、チームに勢いを付けた。

 武藤の持ち味はスピードだが、Jリーグの試合を見て感じる課題は、より正確なボールコントロールとパスを出す技術だ。今までは無名だったが、日本代表で活躍したことで、今後はJリーグでも厳しくマークされるようになる。私もデビュー直後は、体ごと当たられたり、2人にマークされるようになった。こうなるとスピードだけでは通用しない。当たられてケガをしないためにも早い判断とパスを出す能力を磨くことが不可欠だ。さらに、後半途中から消えている時間があったが、90分間フルに働けるスタミナも要求される。これらを克服できれば、代表に定着できるし、レギュラーも狙えると思う。(元日本代表FW)

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2014年9月10日のニュース