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セレッソ沈黙…ホームで主導権握れず完敗 予選突破崖っ縁

[ 2014年4月17日 05:30 ]

<C大阪・浦項>前半、南野(右端)は一発レッドカードで退場となり、あ然とした表情

ACL1次リーグE組 C大阪0―2浦項

(4月16日 長居)
 剣が峰だ。E組のC大阪はホームで浦項(韓国)に0―2の完敗を喫した。ボールを完全に支配されたうえ、前半40分にMF南野拓実(19)が一発退場。攻撃陣も少ないチャンスを生かせなかった。23日の最終節はアウェーの山東魯能(中国)戦。勝利しかラウンド16に進めない背水の陣だ。F組の広島は2点差を追いつき、アウェーで北京国安(中国)とドロー。3チームが勝ち点6で並ぶ大混戦になっている。

 ホームの戦いとはまるで思えなかった。勝ち点3へ序盤から攻勢を仕掛けるはずが、出足の速い浦項に一方的に主導権を握られる。ボールをつなげないまま迎えた前半24分には、スローインから左サイドを崩され先制点を献上。さらに後半20分には追加点を奪われ、決定機もないまま0―2で試合が終わった。主将の日本代表MF山口も完敗を認めるしかなかった。

 「入りからチームがバラバラというか、バランスが悪かった。凄く申し訳ない試合。ホームでこういう試合をしたらいけない」

 厳しい判定にも泣かされた。0―1の前半40分、自陣で南野が激しいスライディングを見せると、相手選手の足にわずかにかかって倒してしまい、これがまさかの一発退場。1点ビハインドの中で早い段階で数的不利を強いられ、後半は玉砕覚悟で前に出るしかない展開を強いられた。

 ただ、攻撃陣が迫力不足に陥っていることも事実だ。公式戦は5試合連続で白星がなく、その間の得点数は「5」。ボールを大事にし過ぎる場面もあり、1試合平均1得点しか奪えない状況に陥っている。日本代表FW柿谷も「今の俺たちには逆転する力がない。前が点を取らないと勝てない」と現状を受け止めた。

 グループEは浦項の首位通過が決まり、2位以下が勝ち点5で並ぶ混戦。当該チーム間の勝ち点差でブリラムが2位に浮上し、C大阪は3位のままとなった。決勝トーナメント行きを懸けた最終節は、勝てば無条件で進出決定、負ければ敗退。引き分けの場合は浦項―ブリラム戦の結果次第となる。「次、勝つだけだし取り返すだけ」と柿谷。相手はホームで1―3完敗を喫した山東魯能。敵地で難関を乗り越えるしかない。

 ▼C大阪の決勝T進出条件 最終節の山東魯能戦に勝利すれば、無条件で決定。負ければ敗退となる。引き分けた場合、ブリラムが浦項に勝てばブリラム、負ければ山東の進出が決定。ブリラムが浦項と引き分けると2位以下の勝ち点が並び、当該チーム間の勝ち点、得失点差でC大阪の進出が決まる。

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