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岩渕 ドイツでの進化見せた 大柄デンマーク選手にも臆せず

[ 2014年3月9日 05:30 ]

<日本・デンマーク>前半、先制ゴールを決め、宮間(左)と喜ぶ岩渕

 国際親善大会アルガルベ杯は7日、ポルトガルのパルシャルなどで1次リーグ第2戦を行い、B組のなでしこジャパンはデンマークを1―0で下し、1勝1分けの勝ち点4とした。2トップの一角で先発した岩渕真奈(20=ホッフェンハイム)が前半43分に代表では4年ぶりのゴールを決めて貢献。10日の第3戦で勝ち点6のスウェーデンに勝てばB組1位で決勝に進出する。

 前半43分、岩渕はドリブルでDF2人をかわすと、右足を豪快に振り抜きネットを揺らした。「試合に出るたび点を取りたいと思っていた。ホッとしている」。16歳で初選出された10年2月11日の東アジア選手権台湾戦以来4年ぶりのゴールに笑みを見せた。将来のエース候補と言われながらサブに甘んじてきた。ロンドン五輪決勝米国戦では終盤に投入され同点機を外して涙を流した。飛躍を期して昨年1月にドイツに移籍。肉体改造にも着手。体幹トレーニングで鍛え体重は5キロ増えた。この日も大柄なデンマーク選手相手に「常に脚の長い相手とやっている。そこまでやりにくさはなかった」と平然。得点の場面でも相手DFの激しい当たりに負けなかった。

 佐々木監督には試合前に「頭がオフになったら(動きが止まって)使い物にならないぞ」とハッパを掛けられたが、後半40分に交代するまで動き回り「良かった。ドイツでのプレーが自然に出た」と賛辞を贈られた。

 壁を突き破った背番号16には、自覚も芽生えた。「自分がやらなきゃいけない。上の人たちにも負けないようにやらないと」と力を込めた。

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2014年3月9日のニュース