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サイド攻撃封じられ…清水 昨季の雪辱ならず、ホーム開幕戦惜敗

[ 2014年3月9日 05:30 ]

<清水・横浜>後半、清水・ノヴァコヴィッチ(左)と横浜・小林が激しく口論する

J1第2節 清水0―2横浜

(3月8日 アイスタ)
 あと一歩、届かなかった。1点を追う後半ロスタイム。清水はMF村田の右クロスを受けたFW大前が、右足でシュート。決定的な一撃にスタンドは総立ちになったが、ボールは惜しくも右サイドネットに外れた。ホーム開幕戦は0―1の惜敗。「本当に勝ちたい試合だったが、負けてしまってサポーターに申し訳ない。ああいうところを決めないと勝てないとあらためて思った」。背番号10は唇をかんだ。

 雪辱を期して臨んだ一戦だった。横浜は、昨年3月9日のホーム開幕戦で0―5と屈辱的な大敗を喫した相手。開始8分でMF中村に右CKを直接決められ先制されると、後半にはFWマルキーニョス(現神戸)にハットトリックを決められた。それから半年後の9月21日のアウェー戦も0―1で惜敗した。

 昨季の借りを返したいところだったが、序盤から相手に主導権を握られた。持ち味のサイド攻撃は影をひそめ、セカンドボールも拾えない。リズムをつかめないまま、前半13分に横浜・斎藤に先制点を被弾。後半32分にはMF杉山主将が2度目の警告で退場し、数的不利を強いられた。それでも諦めずに反撃を試みたが、試合巧者の横浜に逃げ切られた。「前半は落ち着いてプレーできなかった。ボールをつなぐ相手に先制されると難しくなる」。エースの言葉に無念さがにじんだ。

 苦い結果に終わったが、下を向いてばかりはいられない。次節(15日)は、ウルグアイ代表FWフォルラン、日本代表FW柿谷らを擁するC大阪とアウェーで対戦する。大前は「連敗しないことがタイトルを獲るためには絶対に必要なこと。いい意味で切り替えて、次の試合は負けないで勝ちたい」と言葉に力を込めた。

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2014年3月9日のニュース