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屈辱のブーイング…本田 復帰戦で見せ場なく途中交代

[ 2014年2月16日 05:30 ]

ボローニャ戦の後半、途中交代しベンチに引き揚げるACミランの本田

 ACミランの日本代表MF本田圭佑(27)は14日、ボローニャ戦で2試合ぶりの戦列復帰を果たし、後半21分までプレーした。試合終了間際にイタリア代表FWバロテッリのゴールで1―0の勝利を収めたものの、本田はほとんど見せ場をつくれず、サポーターから大ブーイングを浴びた。交代時にはベンチに戻らずにロッカールームへと消えた本田をシードルフ監督が呼び戻したという情報も流れるなど“不穏”な空気も漂った。

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 これほどの屈辱はないだろう。後半21分、FWパッツィーニとの交代を命じられた本田は熱烈なミランサポーターから容赦ない大ブーイングを浴びせられた。前節のナポリ戦(8日)は高熱とウイルス性腹痛のためベンチ外。2試合ぶりの出場は右MFでの先発だったが、決定的な仕事はできないままだった。

 5バックのボローニャ相手に手を焼いた。全員が足元でボールを欲しがり、スペースもないためパスが回らない。本田は孤立した状況が続き、個人技で打開しようとした前半29分のシュートはDFのブロックに阻まれた。同42分、バックパスでイタリア代表MFモントリーボのミドルシュートを演出したのが唯一のチャンス。試合後は報道陣の問いかけに「お疲れさまです」とだけ残して引き揚げ、その表情は不満の色でいっぱいだった。

 ピッチ外でも不穏な空気が漂った。地元メディアによると、本田は交代直後、すぐにはベンチに戻らずにグラウンド外へ消えたという。その行動にシードルフ監督が眉をひそめ、ロッカールームからベンチへと呼び戻したもよう。指揮官は「構造上は外通路を通って再びベンチに戻るようになっている。試合後は握手をして、味方の健闘を称えていた。彼は落ち着いていたし、もし仮にそのまま引っ込んでいても何の問題もない」と擁護したが、本来のパフォーマンスを発揮できていない本田は厳しい目で見られている。

 次戦は23日の敵地サンプドリア戦。サポーター、そして地元メディアを黙らせるには、得点という結果だけが求められる。

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