×

香川“イバラの残留”マタ加入で出番激減…屈辱のベンチ外

[ 2014年2月2日 05:30 ]

マンU残留を決めた香川はスペイン代表MFマタの加入で出場機会がさらに減る危機に陥った

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(24)が“いばらの道”を選択した。1月31日で欧州主要リーグの冬の移籍期間が終了。14年W杯ブラジル大会を半年後に控え、出場機会に恵まれていない香川は移籍という選択肢もあった中、残留を決断。状況はスペイン代表MFファン・マタ(25)の加入でより厳しくなった。1日にアウェーで行われたストーク戦ではベンチ外。ザックジャパンの主軸の今後への影響が懸念される。

 移籍市場が閉じた途端、香川の状況は好転するどころかむしろ悪化した。1日のアウェー、ストーク戦はベンチすら入れない屈辱が待っていた。

 31日でロシアなど一部のリーグを除く欧州リーグの冬の移籍期間が終了。出場機会が激減している香川は古巣ドルトムント復帰、Aマドリードやインテル・ミラノなどが獲得に興味を示していると報じられた中、代理人のトーマス・クロート氏が「移籍はまだ5~6カ月先の話だ」と話したとおり、残留することが決まった。ただ1月にチェルシーからスペイン代表のMFマタが加入し、さらにライバルが増えた。現状で香川は主戦場の左MFで、ヤヌザイ、ヤングに次ぐ3番手的な位置付け。トップ下でもルーニー、マタの後塵(こうじん)を拝している。

 チームは既にリーグ杯、FA杯から敗退。残すはリーグ戦と、欧州チャンピオンズリーグ(CL)となった。リーグ戦は既に24試合を消化し残り14試合。決勝トーナメント1回戦でオリンピアコス(ギリシャ)と対戦する欧州CLは決勝に進出しても最大で7試合しかない。マタはチェルシーで出場している欧州CLにはプレーできないものの、残り少ない試合の中で香川はポジションを確保しない限り今後もベンチ入りさえできない状況が続く可能性がある。

 香川の決断は本人のみならず日本代表にも大きな影響を及ぼす可能性がある。最も懸念されるのが試合勘の不足で、6月のW杯では厳しいプレッシャーや一瞬の駆け引きに対応できなくなるおそれがある。チームで出場機会の少なかった昨年10月のベラルーシ戦では精彩を欠く内容で、「試合に出ないと代表にも直結する」と自ら語っていた。残留が正しかったと証明するためにはここから巻き返すしかない。

続きを表示

2014年2月2日のニュース