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酒井宏 絶妙クロスで同点アシスト「GKしか見ていなかった」

[ 2013年11月21日 05:30 ]

<ベルギー・日本>前半37分、柿谷のゴールをアシストする酒井宏

国際親善試合 日本3―2ベルギー

(11月19日 ブリュッセル)
 DF酒井宏が値千金の同点アシストを決めた。0―1の前半37分、本田のパスを受け右サイドを駆け上がるとゴール前を見た。「GKしか見ていなかった。(GKの)届かないボールを意識した。中には“誰かがいるな”というぐらいしか見えていなかった」。相手GK、DFの触れない絶妙なコースへピンポイントクロスを上げ、柿谷のゴールを演出した。

 期するものがあった。先発はコンフェデ杯のメキシコ戦以来、約5カ月ぶり。「(これまで)途中出場が多く(試合への入り方が)難しかった。きょうはチャンスだと思っていた」。特に前半は思い切りのいい攻め上がりで攻撃に絡み、結果も出した。

 当然、右サイドバック(SB)のレギュラーである内田を脅かす存在として、期待がかかる。本人は「まだまだ追いついていない」と謙遜するが、日本人SBとして1メートル83の大型サイズは本大会の世界の強豪相手に魅力。「組織的な守備がまだまだ。中途半端な位置にボールが入った時、迷ってしまう」と自己評価は冷静。課題を一つ一つ克服しブラジルのピッチを目指す。

 ≪対ランク1桁国勝利は3度目≫現FIFAランク5位のベルギーに3―2で逆転勝ち。ランク1桁順位国に勝利したのは04年チェコ(9位)10年アルゼンチン(5位)に次いで3度目。3得点は今年6月のコンフェデ杯・イタリア戦(8位=●3―4)に次いで2度目で、勝利したのは今回が初めてだ。

 ≪ベルギーに通算2勝2分け≫ベルギーとは4度目の対戦で通算2勝2分けとなった。日本が欧州のチームに初対戦から4戦目まで無敗だったのはベルギーが初。

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2013年11月21日のニュース