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柿谷 セレッソ残留決意!海外移籍封印でW杯目指す

[ 2013年11月12日 08:00 ]

柿谷(11)が日本代表の新ユニホームを着用して登壇する

 欧州からも注目を集めている日本代表FW柿谷曜一朗(23)が、今オフは海外移籍を封印してC大阪に残留することが11日、濃厚となった。ブレーメンをはじめ、複数の海外クラブが獲得に興味を示しているが、関係者によると、本人は残留する意志が強いという。ザックジャパンの1トップに立つ日本の新星は、愛着あるクラブから来年6月のW杯ブラジル大会出場を目指す。欧州遠征に臨む日本代表はこの日、国内組のメンバー10人が成田空港からベルギーに向けて出発した。

 日本代表の1トップのレギュラーに上り詰めた天才FWが、愛着あるクラブからW杯を目指すことが濃厚となった。本田、香川らに続くアタッカーとして台頭してきた柿谷には、欧州を中心とした海外クラブが獲得に乗り出した。だが、複数のJリーグ関係者によると、本人は今オフの海外移籍は封印し、来季もC大阪に残留する意志が強いという。

 昨オフはドイツ1部ニュルンベルクから獲得オファーが届き、一時は移籍へ気持ちが傾いていたものの残留を決意。今夏はドイツ1部ブレーメンから届いたオファーも断った。それでも、ブレーメンは今オフの獲得に向けて再アタックの準備を進めており、10月19日のC大阪-湘南戦(金鳥スタ)を視察。さらに海外メディアでは、セリエAのACミランやインテル・ミラノ、プレミアリーグのアーセナル、そしてトルコのガラタサライが興味を示していると報じられてきた。

 一つの目標として、海外挑戦を思い描いてきたストライカー。今オフの移籍については、これまで「自分一人で簡単に決めることじゃない」と話すにとどめてきた。ただ、来季以降も契約は残っており、4歳から育ってきたクラブに人一倍の愛着があることも事実。来年6月のW杯に出場するメンバー23人に残るためには、出場機会が保証されていない海外クラブにリスクを冒して移籍するより、慣れた環境でベストコンディションを維持することが得策とも言える。

 この日は欧州遠征へ旅立つ前に、千葉県成田市内で日本代表の新ユニホームお披露目会見に出席。新たな戦闘服を身にまとい、欧州遠征に向けて「結果にこだわってやっていきたい」と抱負を語った。現在は5試合連続無得点中とザックジャパンで苦しい時を過ごしているだけに、オランダ、ベルギーとの2連戦では真価を証明したいところ。代表での定位置を確固たるものにしたその先に、J戦士として臨むブラジルの舞台が待っている。

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