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本田 復調のV芸術弾!CL1次L突破へ「最善を尽くす」

[ 2013年10月4日 06:00 ]

プルゼニ戦の前半、ゴールを決め喜ぶCSKAモスクワの本田(左)

欧州CL1次リーグD組 CSKAモスクワ3-2ビクトリア・プルゼニ

(10月2日)
 欧州CL1次リーグは2日に8試合が行われ、CSKAモスクワのMF本田圭佑(27)はホームのプルゼニ戦にフル出場し、前半29分に今大会初得点を決めた。マンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司(24)は敵地のシャフタル・ドネツク戦でベンチ入りも出番がなかった。また、日本協会は3日、6日出発の東欧遠征でセルビア(11日)、ベラルーシ(15日)と対戦する本田、香川を含む日本代表23選手を発表。6月のコンフェデ杯以来の招集となったFWハーフナー・マイク(26)、FW乾貴士(25)にとっては来年のW杯に向けて“最終テスト”となる。
【欧州CL動画 D組順位表 日本代表メンバー】

 ワールドクラスの今季CL初得点だった。1―1の前半29分だ。トシッチのスルーパスに抜け出すと、飛び出してきたGKの位置を見極める。タイミングをずらして左アウトにボールをかけると、浮かしたボールはゴール右隅に吸い込まれた。開始4分に先制される苦しい展開から追いつき、自身の一撃で勝ち越して勝利につなげた。「難しい試合になると予想していたので、勝ててうれしい」。初戦のバイエルンM戦に敗れ、1次リーグ突破のために負けられない一戦で結果を出した。

 それでも満足感はない。ホームのピッチ状態が悪く、サンクトペテルブルクで代替開催された試合は観衆も少なく、得点後は仲間の祝福にも表情一つ変えなかった。ケガ人続出で国内リーグは3戦連続無得点。この日、力が落ちる相手に勝っても状況が一変したわけではなく「CSKAが良いプレーをしたとは言えない。チームは問題を抱え、解決しなければならないが簡単ではない」と浮かれた様子はなかった。

 それでも周囲の評価は一変した。ロシア紙スポーツエクスプレスは2日付で「本田はどうしたんだ?」と国内リーグでの低調ぶりを酷評していたが、試合後の3日付では「本田は3点に絡んだ」と絶賛。得点場面。相手の決定機をクリアした場面。後半33分に相手のオウンゴールを誘ったプレスを挙げ「ファンはここ数試合の悪いプレーを忘れてくれるだろう」と手のひらを返した。

 23日の次節マンチェスターC戦に向け「(1次リーグ突破へ)最善を尽くす。勝つチャンスはある」と言い切った本田。東欧遠征に臨む日本代表にも順当に選出された。欧州最高峰の舞台でセビリアとの10年決勝トーナメント1回戦以来の2点目を決めた勢いもそのままに、代表に合流する。

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