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移籍話再燃!?香川 今季リーグ戦初先発も前半のみで交代

[ 2013年9月30日 06:00 ]

ウェストブロミッジ戦の前半、攻め込むマンチェスターUの香川(右)

 マンチェスター・ユナイテッドの日本代表MF香川真司(24)に移籍話が再熱する可能性が出てきた。28日のホーム・ウェストブロミッジ戦に今季リーグ初先発したが、前半だけで交代。デーリー・ミラー紙は香川の今後について「不透明」とした。1―2で敗れたチームも過去24年で最悪のスタートとなりモイーズ監督にも批判が集中。14年W杯ブラジル大会に向けたシーズンで香川は苦しんでいる。

 香川の表情は苦悩に満ちていた。今季リーグ6戦目にして初先発。左MFでプレーし、前半34分には左サイドを突破し好機をつくった。だが、後半のピッチに香川の姿はなかった。納得のいかない交代。「ケガじゃないんで。悪い感じはしていなかったし、後半に必ずチャンスが来るという意識はあったので」。首をかしげるしかなかった。

 この状況を受け、香川の周辺が再び騒がしさを増してきた。デーリー・ミラー紙は電子版で「香川の将来は不透明」という見出しで特集記事を掲載。サポーターらから香川のトップ下起用を熱望する声が上がる中、モイーズ監督が「彼のベストポジションはトップ下と言われているが、日本代表でも彼の定位置は左サイドじゃないか」と反論したことで、モイーズ体制下での香川の今後に?マークを付けた格好だ。今夏には古巣のドルトムント、Aマドリードなどが獲得に乗り出したが、次に移籍市場が開く来年1月に移籍話が再熱する可能性もある。

 ただ、結果の出ていない就任1年目のモイーズ監督への風当たりも強い。ホームでウェストブロミッジに敗れたのは78年以来35年ぶりの屈辱。6試合で奪った勝ち点7は過去24年で最悪のスタートで、多くの地元紙は香川を交代させた指揮官の采配に「不可解」と疑問符を付けている。

 香川は「(前半での交代に)何らかのメッセージだと思ってやるしかない。ポジティブに受け止めて頑張る」と必死に前を向いたが、モイーズ監督が「シンジは自分のプレーを示す機会をもらっていると思ってほしい」と話し、今回は45分間のプレーが“落第”であったことを認めた。今は与えられたポジション、限られた時間で信頼をつかんでいくしかない。

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2013年9月30日のニュース