×

松本 首位ガンバとドロー、昇格POに望みつなぐ勝ち点1

[ 2013年9月23日 06:00 ]

<松本・G大阪>先制ゴールを決め、イレブンから祝福を受ける松本の塩沢(右から2人目)

J2第34節 松本2-2G大阪

(9月22日 松本)
 リーグ7位の松本山雅は首位のG大阪と2―2で引き分けた。前半開始早々の5分にCKからFW塩沢勝吾(31)がヘディングを決めて先制。その後一度は勝ち越されたが、後半3分にDF犬飼智也(20)のゴールで追いついた。順位は9位に下げたものの勝ち点を50に伸ばし、J1昇格プレーオフ進出に望みをつないだ。次節は29日、ホームに栃木を迎える。
【試合結果 順位表】

 試合後の光景が全てを物語っていた。

 “西の横綱”相手に、死力を尽くしてのドロー。史上最多1万7148人が詰めかけた超満員のアルウィンに終了のホイッスルが鳴り響く。ガンバサポーターからブーイングが起こったのとは対照的に、1万5000人を越える山雅サポーターは温かな拍手でイレブンの健闘を称えた。反町監督も「力の差がある相手によく奮闘した」と納得の表情を浮かべ、「勝ち点1をもぎ取れたのは大きい」とうなずいた。

 ファーストチャンスをものにした。前半5分、右サイドでDF玉林が粘り、CKを獲得。MF岩上がニアに上げたボールを塩沢が得意のヘディングで豪快に叩き込んだ。これで主導権を握ったかに思えたが、その後は相手に自在にパスを回され、防戦一方の展開に。15分にG大阪FWロチャに同点弾を許すと、39分にまたもロチャに決められ、勝ち越された。

 それでも後半は、前半引き気味だったDFラインを高く保ち、全体をコンパクトに修正。3分にロングスローのこぼれ球を犬飼が押し込み試合を振り出しに戻すと、その後も持ち前の運動量と素早い攻守の切り替えを前面に出し、互角以上に渡り合った。33分にMF阿部がレッドカードで一発退場となった後は再び押し込まれる展開となったが、気迫の守りで勝ち越しを許さなかった。

 貴重な勝ち点1を上積みし、「もしかしたらこれが最後に大きく響いてくるかもしれない」と指揮官。順位は9位に後退したものの、プレーオフ進出圏内の6位・千葉とは勝ち点差5で踏みとどまった。残り8試合。希望の明かりはまだしっかりとともっている。

続きを表示

2013年9月23日のニュース