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奇跡起こせ!!柿谷 負ければ“終戦”つないだドロー弾

[ 2013年9月23日 06:00 ]

<C大阪・柏>引き分けに終わり、サポ-ターの前で悔しげな表情を見せるC大阪の柿谷

J1第26節 C大阪1―1柏

(9月22日 長居)
 痛すぎるドローだ。J1第26節は1試合があり、C大阪がホームで柏と1―1で引き分けた。後半38分に柿谷曜一朗(23)が4試合ぶりのゴールとなる同点弾。ただ、前日勝った首位横浜との勝ち点差は「10」に広がった。持ち前の爆発力で、脅威のまくりを見せられるか。ミラクルの風を呼ぶのは、柿谷、あなたしかいない。
【試合結果 J1順位表】

 試合後のブーイングがすべてを物語っていた。結果だけを求めたホーム柏戦で、C大阪がまたしても勝ちきれなかった。これで5試合連続ドロー。首位とは今季最大タイとなる勝ち点10差に開き、長居につめかけた3万3174人の大観衆からは厳しい声が浴びせかけられた。

 「勝ちたかったっすね…。(ブーイングは)当然やし、優勝するって言ってるのに引き分けてたら“何でや”って話でしょ。情けない」

 執念を見せた柿谷も表情を沈んでいた。敗色濃厚の後半38分には、楠神、杉本とつないだボールをダイレクトの右足アウトで同点弾。自身4戦ぶりとなる今季15得点目で追いついた。だが、相手の柏はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝で、18日にサウジアラビアでアウェー戦を戦い疲労困憊(こんぱい)状態。決定機を何度も作っていただけに、引き分けで満足できるはずがなかった。

 リーグ初制覇を目標に掲げて臨んだ今シーズンも、残り8試合で5位。首位横浜とは勝ち点10差と逆転が厳しくなり、来季ACL出場圏内の3位浦和とも6差に開いた。だが、07年に鹿島が残り5試合で勝ち点10差をひっくり返して優勝したように、奇跡が起きる可能性は残されている。

 「(10差は)誰も望んでいないし情けないけど、切り替えてやっていくしかない」。現実を受け止めながら、それでも柿谷は言葉をつないだ。C大阪に最後の爆発力は残されているのか。下を向くにはまだ早い。

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