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マンU香川「全然」な船出 今季初出場も体調戻らず…

[ 2013年9月19日 06:00 ]

<マンチェスターU・レーバークーゼン>攻め込む香川(右)

欧州CL・1次リーグA組 マンチェスターU4―2レバークーゼン

(9月17日)
  欧州CLは、17日に開幕して1次リーグ第1戦8試合が行われ、A組のマンチェスター・ユナイテッドはホームでレバークーゼン(ドイツ)に4―2と快勝した。日本代表MF香川真司(24)は左MFで今季初先発すると後半26分までプレーし、先制点に絡んだ。それでも試合後は風邪による体調不良や激しさを増すポジション争いの渦中とあって悲愴(ひそう)感漂うコメントを連発した。

 香川は悲愴感でいっぱいだった。ようやく巡ってきた今季初先発の舞台は欧州CLの1次リーグ初戦。前半22分にキャリックの縦パスを頭でサイドにはたき、ルーニーの先制点をお膳立てするなど早速、存在感を示した。「あれはいい形だったかな」と振り返って一瞬、表情を緩めた。でも、それだけ。試合を通した満足感には程遠かった。

 「全然(ダメ)でしょ。自分の感覚では試合に入れてなかった。結果を残したい、それだけしか考えてなかった。そういうのも影響して、地に足が着いていない感じだった」。直前にインフルエンザを患い、病み上がりのコンディションも響いた。「せきがひかない感じ。ゼーゼーしてしまう」。後半はミスが増え、精彩を欠いた。

 今季リーグ戦では開幕から出番なし。寵愛(ちょうあい)を受けていたファーガソン前監督から、フィジカル重視のモイーズ監督に代わり、香川を取り巻く環境は変わった。それだけに「もっとやらないといけない。僕的には納得がいかないゲームだった」と言う。ポジション奪取のためにも強烈なインパクトが必要だった。自身に課すハードルが高いがゆえ、先制点に絡んだくらいでは満足できなかった。

 次戦は22日、マンチェスターCとのダービーが待つ。「少しでもチャンスがあるなら、そこに向けて頑張りたい。もっとやらないといけない、その意欲に満ちている。とりあえず体調を戻して、そこからですね」。勝利チームのそれとは思えない悲愴なコメントの数々も、世界最高峰のクラブに身を置く厳しさ、意識の高さがあってこそ。マンUでの2年目は、まだ始まったばかりだ。

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