ロチャ３戦連発！Ｇ大阪　３連勝でＪ２独走態勢

＜Ｇ大阪・福岡＞前半１６分、先制ゴールを決め、遠藤（右）に祝福されるロチャ（中央）

Ｊ２第２８節 Ｇ大阪１－０福岡

（8月11日 万博）
　Ｊ２第２８節は各地で１０試合があり、首位のＧ大阪はホームで福岡に１―０と勝利。ＦＷロチャ（２７）がたたき出した３戦連発弾を堅い守備で守り、勝ち点を６０の大台に乗せた。勝ち点１差で追いかける神戸はアウェーで最下位の岐阜にまさかの黒星。京都もアウェーで愛媛に完敗を喫した。

　頼れる助っ人の殊勲弾で、ノルマを達成した。前半１６分、大森のクロスをロチャが頭で合わせてデビューから３試合連発となる決勝弾。チームを連勝に導いたストライカーは「点を取って、それが勝利につながったことが嬉しい」と喜んだ。

　スタンドでは先月末に来日した夫人と長男のルカくん（３つ）が、初めて生観戦。オフの日は愛息を家庭用プールに入れることで癒されている良き父親は「いつも息子からゴールを要求されているので目の前で決められて嬉しい」と目尻を下げた。

　３戦４発の新助っ人の一撃を７戦ぶりの無失点で守りきった勝利で、長谷川監督が掲げるノルマの５勝２敗ペースをクリアした。シーズン３分の２の２８試合を終えて勝ち点は６０。指揮官は「苦しい試合で勝てて、６０にできたのは良かった」と、先月から目標として公言し続けてきた数字到達に安堵（あんど）の表情を浮かべた。

　大黒柱の遠藤も「目標としている（７試合の）サイクルで勝ち点を取れているのはいいこと。ただ、６０というのは最低限のペースだと思う」と淡々。ぶっちぎりの優勝を狙うだけに「算数ではないので、勝ち点は取れるだけとりたい」と満足感は口にしなかった。

　日本代表として１４日にウルグアイ戦に臨む司令塔は「切り替えて代表戦に集中したい」と一時的にガンバモードを封印する。それでもウルグアイ戦を終えると、１８日からは１週間で３試合の過酷な戦いが待つ。勝負の夏場に向けて「もっとハイペースで勝ち点を重ねたい。最後にラクできるよう、今のうちに苦しんでも積み上げていければ」と、１試合でも早い年間勝ち点ノルマ「９０」到達を誓った。