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サッカー試合中に…審判が選手刺殺、観衆が審判殺害

 ブラジル北東部の都市で先月下旬、サッカーの試合中に審判が選手をナイフで刺殺し、逆上した観衆がその審判を襲撃、殺害するという衝撃的な事件が起きていたことが6日、分かった。同国では先月、日本代表も参加したサッカー・コンフェデ杯開催中、主要都市で大規模なデモがあったばかり。来年6月にサッカーW杯、2016年には五輪と大イベントが控える中、治安に関する不安材料がまた増えた。

 米フォックスニュースのサッカー専門サイトなどが伝えたところによると、事件が起きたのは、地元ブラジルがスペインを3―0で破って優勝を決めたコンフェデ杯決勝と同じ先月30日。マラニョン州のピオドセの地元アマチュアチーム同士の試合の最中だった。

 発端は、審判を務めていたオクタビオ・ダシルバさん(20)が、選手のジョセミール・アブレウさん(30)に出したレッドカード。反則行為の詳細は不明だが、アブレウ選手からののしられ、蹴られたダシルバ審判が激高し、隠し持っていたナイフでアブレウ選手の胸をひと突き。アブレウ選手は病院に運ばれたが死亡した。

 サッカーの試合中に殺人事件が発生しただけでも衝撃的だが、その後、ピッチではさらに信じられない光景が展開されることに。ダシルバ審判の行動に逆上したアブレウ選手の家族、友人を中心とする観衆がピッチに乱入。ダシルバ審判を縛り上げ、石を投げつけたり殴るなどして暴行を加えた上、最後は体を切りつけて殺害したという。

 一部では「群衆は首を切り取って、かざした」との報道もあり、ダシルバ審判の頭部と思われる映像も、インターネット上に流れた。携帯電話で撮影した“リンチ”の様子が一時、インターネット上にアップされたが、しばらくして削除されたという。

 地元警察は、ダシルバ審判を殺害した観客の1人を逮捕。映像などを基に捜査を進めている。

 ブラジルでは先月、コンフェデ杯の開催中に、公共交通機関の運賃値上げなどに抗議する20万人規模のデモが発生。日本が試合を行ったスタジアム付近にもデモ隊が押し寄せた。国際的な大イベントを前に、同国では治安維持は大きな問題の一つ。今回事件が発生したマラニョン州内にはW杯の会場はないが、渡航を計画している日本人にとって不安材料になったことは間違いない。

 ≪試合中の殺人事件≫
 ▼ナイジェリア(1995年9月9日)西部のイバダンで行われたサッカープロリーグの試合終了間際、ビジターチームの反則に観客が激怒。警官に付き添われ競技場から脱出しようとした同チームの選手らに向けスタンドから1人の男が無差別に猟銃を発砲。選手1人が腹部を撃たれ死亡。

 ▼南アフリカ(99年2月21日)ヨハネスブルク近郊で行われた地元チームの試合で、主審がホームチームの選手に発砲、選手は死亡。サポーターの乱入騒ぎに紛れて友人から手渡された銃で、ナイフを手に襲ってきた選手を撃つ。賭博組織がらみか。

 ▼南アフリカ(2004年7月24日)イースタンケープで行われた試合中、イエローカードの判定をめぐり主審と監督が激しい口論になり、主審が携帯していた拳銃を監督に向け発砲。監督はピッチ上で死亡し、主審は競技場から逃亡。

[ 2013年7月7日 06:00 ]

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