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なでしこ 欧米の強豪との“定期戦”構想が浮上

[ 2013年6月30日 06:00 ]

 なでしこジャパンに欧米の強豪との“定期戦”構想が浮上した。日本協会の上田栄治女子委員長は29日までに欧州遠征中の日本女子代表に関し、欧米遠征の定期化に意欲を示した。遠征で対戦した相手を日本に招くことで強豪との対戦機会を継続的に確保。チームの強化につなげたい考えだ。

 上田委員長はFIFAランク1位の米国、2位ドイツ、5位スウェーデン、6位フランスなどの具体名を挙げ「強豪との対戦は定期的に行えるようにしたい。遠征に呼んでもらえれば“今度は日本で”という話になり、つながりもできる」と指摘。実現に力を込めた。

 日本は米国や北欧の伝統国が中心となって行われる国際親善大会アルガルベ杯(ポルトガル)に11年から参加。さらに11年は米国、12年にはスウェーデンに遠征した。ロンドン五輪直前の昨年7月にパリで対戦したフランスに関しては、9月に日本で親善試合を行う方向で調整を進めている。海外遠征にプラスして日本での親善試合開催を定着させることで、ランク上位国と1~2年のスパンで戦うホーム&アウェーの“定期戦”が可能となれば、アルガルベ杯と並ぶ強化の2本柱になる。

 米国をPK戦で破った11年W杯優勝の際は直前の4カ月で米国と3度対戦。佐々木監督は「米国に強くしてもらった面もある」と語るなど、対戦機会が増えたことで経験値が上がり、屈強な相手と互角に戦う態勢をつくり上げた。世界王者となったことで強豪との対戦が組みやすくなる追い風もある中、なでしこが実戦を通じてさらなる強化を図る。

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2013年6月30日のニュース