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長友 上々の復帰戦、5戦ぶり公式戦で同点弾に絡む

[ 2013年1月22日 06:00 ]

ローマ戦で右サイドをドリブル突破するインテル・ミラノの長友

セリエA インテル・ミラノ1-1ローマ

(1月20日)
 インテル・ミラノのDF長友佑都(26)は20日、敵地で行われたローマ戦で先発復帰を果たした。試合は1―1で引き分けたが、長友は左ふくらはぎを痛めた昨年12月18日のイタリア杯ベローナ戦以来、公式戦5試合ぶりの復帰で後半12分まで出場。完全復活に向けて13年の第一歩をしるした。

 後半途中で退いた長友に関し、ストラマッチョーニ監督が述べた言葉がチーム内での日本代表DFの価値を感じさせた。

 「私にとって長友は重要な選手。今、無理してプレーさせるのは賢いことではない。ドクターと(出場は)60~70分が妥当だと話し合っていた」

 当初は全治1週間程度と見られながら、予想以上に長引いた負傷離脱。全力プレーを身上とする長友が「100%の状態ではなかった」と認めたほどだ。豊富な運動量を誇る貴重な選手として、そしてムードメーカーとしての価値を認める指揮官は、約1カ月ぶりに復帰した長友に1―1の局面ながら無理を強いることなくベンチに下げた。

 長友も可能な範囲で起用に応えた。前半は3―5―2の右サイドに入ると、1点を追うロスタイムに長友からパスを受けたMFグアリンから同点弾。後半は4―4―2の右サイドバックに位置を下げて守備を意識した。

 「復帰したばかりで練習もちょっとした時間がなかったけれど、徐々に慣れてきて痛みはなかった。1カ月試合に出ていなかったので焦らずしっかりと戻していきたい」

 名門の主力として風格さえ漂わせたDFに関してはスペインの一部メディアがRマドリードの補強候補として報道。世界屈指の左サイドバックと評価されるチェルシーのイングランド代表A・コールとともに名前を挙げた。昨年末に一時帰国した際には「代表でもインテルでも世界一になりたい夢がある。かなえるための手応えをつかんだ」と打ち明けた長友。飛躍を期す一年の幕が開けた。

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