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鵬翔 空中戦から3得点で快勝!宮崎県勢初の“聖地”に歓喜

[ 2013年1月6日 06:00 ]

<立正大淞南・鵬翔>勝利に歓喜した鵬翔イレブン

全国高校サッカー選手権大会準々決勝 鵬翔3-1立正大淞南

(1月5日 フクアリ)
 越えられなかった壁をついに越えた。鵬翔(宮崎)が相手のお株を奪う空中戦で3得点。宮崎県勢初のベスト4入りを決めた。

 チームを率いて30年目。念願の国立初切符に松崎監督の目にはうっすら光るものがあった。「こんなに強かったかな。一戦一戦選手がたくましくなっている。夢は見続ければ、かなうもんなんですね。宮崎の子供たちに夢が与えられた」。後半8分に今大会初失点を喫し2―1と詰め寄られたが、イレブンは円陣を組んで結束。5分後にFKから芳川がダメ押し弾を叩き込んだ。

 1、2回戦は得点を奪えず、かろうじてPK戦を制した。なかなか本来のサッカーができなかったが、負けられない理由があった。松崎監督の長男でサッカー部OBの康博さんが昨年1月8日に34歳の若さで他界。6日の一周忌法要を前に、矢野主将は「監督のためにも国立へ行こうと、みんなで誓っていた」と明かした。12日の準決勝に向け、チームは地元宮崎に凱旋し、地元で英気を養って11日に東京入りする。選手を信頼する指揮官は「神がかりというのは、そういう(長男の一周忌)のもあるんです。国立で大暴れしたい」と目を輝かせていた。

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