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屈辱を糧に…札幌が導き出した結論「長野のように逆にやってやろう」

[ 2012年9月10日 14:06 ]

真剣な表情でストレッチをする河合

 闘将が鬼になる。J1札幌は9日、札幌・宮の沢の練習でMF河合竜二(34)を中心に約30分間の選手間ミーティングを敢行した。8日の天皇杯2回戦、JFLの長野パルセイロ戦はPKで敗戦。しかも内容は格下相手に自滅と完全な走り負け。気持ち、個々の準備の部分で完全に相手を下回ったことについて主将は「何か変えないといけない。自分が言えることは、ビシビシ言わないといけない」と口にした。

 言うだけの資格は十分ある。同戦は右膝内側側副じん帯損傷が癒えての復帰戦。約2カ月ぶりの実戦ながら120分間走り抜いた。古辺フィジカルコーチも「(石崎)監督からも気持ちや準備、自覚の部分を何度も言われていた。ただ頑張っていたのは、(河合)竜二を含め3人ぐらい」。毎週水曜日の午後練習は、25歳以下の若手のみ強制だが、コンディションを上げるためここ数週間は河合も参加。やることはやってのことだ。

 リーグ戦は、残り10試合。3勝1分け20敗の勝ち点10で最下位独走中の状況下で、残留のためにはもう負けられない。「地域リーグからやり直せ!」と、サポーターからヤジられて選手間で出した結論は「長野のように逆にやってやろう」。その誓いを継続するためにも口うるさく言う。意識改革の中心に河合が君臨する。

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2012年9月10日のニュース