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4年前の雪辱ならず…永井「蹴るだけのサッカーに負けたのは悔しい」

[ 2012年8月11日 07:59 ]

<日本・韓国>韓国に敗れ、ぼうぜんとする永井(左)と宇佐美

ロンドン五輪サッカー男子3位決定戦 日本0―2韓国

(8月10日 カーディフ)
 因縁のライバル対決は日本の完敗に終わった。大会前の低評価を覆し、44年ぶりのベスト4まで進んだ関塚ジャパンだったが、1968年メキシコ大会以来の銅メダルへあと一歩届かず。試合後、選手たちはがっくりとピッチに崩れ落ち、しばらく立ち上がれなかった。

 前半38分、DF吉田が目測を誤ってクリアし損ねたロングボールがパク・チュヨンに渡る。韓国のエースはそのままドリブルで持ち込み、DF3人をかわして右足で先制ゴールを決めた。後半13分にはGKのロングフィードから韓国が追加点。日本は後半42分にCKから吉田がヘッドでゴールネットを揺らしたが、直前に反則があったとして無効になった。

 1本のパスで簡単に得点を取る決定力の高さを見せた韓国に対し、日本は決定機が少なかった。「日本らしさを出せず、苦しい試合になった。韓国はパワー、スピードの面で強かった」と振り返った東。守りを固めた韓国を崩せず、扇原は「リードされる展開に慣れてなかった。(相手を)前に引きずり出せなかった」と反省し、清武は「メダルを取れなかったのは自分たちの実力不足」と自らを責めた。

 準決勝メキシコ戦では左太腿負傷を押して奮闘したFW永井は、0―3で敗れた08年のU―19アジア選手権の雪辱を胸に臨んだが、シュート0に終わり、またもライバルに完敗。「蹴るだけのサッカーに負けたのは悔しい。落ち着いてつなげば崩せると思っていた」と話し、「自分たちFWがどんな状況でも点を取れるように成長しないといけない。それが韓国との差だと思う」と今後への課題を口にした。

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