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本田、キレキレ開幕!魅せたFK、白星発進に貢献

[ 2012年7月22日 06:00 ]

後半、攻め込むCSKAモスクワの本田(右)

 ロシアリーグが21日開幕し、CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(26)がホーム・ロストフ戦にトップ下でフル出場した。得点こそ挙げられなかったが“宝刀”の左足FKで見せ場をつくった。チームは1―0で勝利し、白星スタートを切った。

 開幕戦から存在感を示した。前半14分、ゴール正面約25メートルのFKは低い弾道で鋭いカーブを描きながらゴール右下へ。相手GKの左手にはじかれたものの、ボールは枠内を捉えた。同29分にほぼ同じ位置で得たFKは、代名詞の“無回転キック”でゴール左下の隅を狙ったが、再びGKのファインセーブに阻まれた。左足FKがチームの最大の武器であることをあらためて見せつけたが、ゴールにつながらなかったことには不満顔。試合後、報道陣の呼びかけに反応することなくスタジアムを後にした。

 昨季はボランチでの起用が多かったが、4―1―4―1の新システムとなった今季はジャゴエフとトップ下コンビを形成。能力を最大限に発揮できる“本職”に戻ったことで、今季はゴールに絡む機会も増えそうだ。

 ◇本田のロシア開幕戦VTR

 ☆10年 3月12日にホームでアムカル・ペルミと対戦して1―0で勝利。ロシアリーグデビューとなった本田はボランチで先発フル出場し後半ロスタイムに左足で決勝ゴールを決めた。これがロシアリーグでの日本人初得点。

 ☆11年 3月13日に前年と同じくホームでアムカル・ペルミと対戦したが、本田は右すね打撲のため欠場。初出場は4月3日に行われたホームの第3節FKクラスノダール戦で、1―1の後半28分から出場。終了間際に左足でシュートを放ったがGKにセーブされて無得点。1―1の引き分けに終わり、無言で会場を後にした。

 ▽ロシアリーグ 旧ソ連解体に伴って92年に発足。16チームによるホーム&アウェー方式の2回戦総当たりで行われ、1、2位が欧州CL出場権、3~5位が欧州リーグ出場権を獲得。15、16位が自動降格し、13、14位が残留プレーオフに回る。10年までは春秋制だったが11~12年の移行シーズンを経て、今季から秋春制。最近2シーズンはゼニトが連覇。最多優勝はスパルタク・モスクワの9回、2位がCSKAモスクワとゼニトの3回。

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2012年7月22日のニュース