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香川、司令塔でマンUデビュー!初ゴール惜しい

[ 2012年7月22日 06:00 ]

移籍後初先発し、攻め込むマンチェスター・ユナイテッドの香川(右)

 マンチェスター・ユナイテッドの日本代表MF香川真司(23)が21日、ケープタウンで行われたアヤックス・ケープタウン戦で先発デビューを果たした。南アフリカ遠征の2試合目はトップ下で出場し、後半16分にポストを叩くヘディングシュートを放つなど見せ場をつくった。0―0の後半32分に交代。試合は1―1で引き分けた。

 わずか数十センチのズレで香川はマンU初ゴールを逃した。後半16分、エルナンデスからの左クロスにゴール前で待ち構え頭を合わせたが、ニアポストに阻まれた。自らの先発デビューを祝うゴールはならず「あれは決めないといけない。感触は良かったが、まだまだヘディングは苦手だな」と悔しさをにじませた。それでも、後半32分に交代するまで希望通りのトップ下でプレー。後半2分にはゴール前に走り込んだエルナンデスにスルーパスを通すなど、司令塔として存在感を示した。

 この時期はチームとしての完成度が低いこともあり「前線との距離感など、まだまだだなと感じた」と序盤は連係不足も否めなかったが、徐々に修正した。11日の合流から約10日。18日のアマズル戦では4分間の“顔見せ”に終わったが、ファーガソン監督は試合前日「香川は実に素晴らしい。他の選手もクオリティーの高さに気付いたはず」と絶賛。その高評価を損ねないプレーを披露した。

 10年W杯南アフリカ大会は、日本代表のサポートメンバーとしてこの地に足を踏み入れた。それから2年、今度は世界的ビッグクラブのメンバーとして戻ってきた。試合前日には「素晴らしい場所でプレーするのを楽しみにしている」と話していた通り、先発デビューで“屈辱の地”の思い出を塗り替えた。

 目指すは8月20日、エバートンとの開幕戦での先発だ。今回の遠征には欧州選手権に出場したイングランド代表のルーニーやロンドン五輪英国代表のギグスが同行していない。「代表組が帰ってきてからの勝負があると思いますし。今はだいぶ落ち着いてやれてる」。レギュラー奪取にはより一層のアピールが必要となる。次戦は25日の上海申花戦。まずは結果を出し続けるしかない。

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2012年7月22日のニュース