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川崎F、3発逆転!!憲剛投入即ゴールがのろし

[ 2012年4月22日 06:00 ]

<札幌・川崎F>試合後、望月代行監督を中心に集まる川崎の選手たち

J1・第7節 川崎F3―2札幌

(4月21日 札幌ド)
 風間新監督見てくれましたか!?川崎Fがアウェーの札幌戦で2点ビハインドから3―2と大逆転勝利を挙げた。0―2の後半12分に日本代表MF中村憲剛(31)を投入すると攻撃が活性化。そこから中村自身の得点を含む3ゴールを決めた。望月達也監督代行(48)のラスト采配を白星で飾るとともに、24日の練習から合流予定の風間八宏新監督(50)へ最高の形でつなげた。

 新監督就任が内定している風間氏に、最高の形でバトンを渡す。公式戦3試合目の指揮を執った望月監督代行は、リーグ戦2試合目での初勝利。「中盤、前線の選手を型にはめずに、動かすということをやってきた。選手の特長を出すことができた。新しい監督に(川崎Fのサッカーを)見せられたかな」と大逆転勝利に胸を張った。

 中村が反撃のスイッチを押した。胃腸炎の影響でベンチスタートだったが0―2の後半12分に投入されると1分もたたずに仕事をした。前線でレナトがDFを引きつけるとゴール前に走り込んだ。「ファーストタッチじゃないかな。力まずに打てましたね。入っちゃった!?って感じだけど」。左足を振り抜き、反撃ののろしとなるゴールを決めた。さらに同22分、DFの裏へ走るレナトへ出したパスは相手のハンドを誘い、PKを獲得。レナトがきっちり決めて追いついた。後半のシュート数は14―2。猛攻を演出し、同43分の山瀬の勝ち越しゴールにつなげた。

 この試合が望月監督代行にとってラストゲーム。通算200試合出場を達成した主将の伊藤は「(望月)達也さんのためにまとまった」と話した。相馬監督の解任が発表された11日。チームは練習後、監督代行を中心にピッチで青空ミーティングを行った。その後も、中村、稲本らベテラン選手と話し合いを重ねた。望月監督代行は「(解任は)相馬監督だけの責任だけじゃない。僕らにも責任はある。ただ、下を向かずにやっていこう」と複雑な心境にある選手らをまとめた。そして選手は“指揮官”にはなむけの勝利を贈った。

 次へと踏み出す勝利でもあった。風間新監督就任は23日にも発表され、24日の練習から指導する予定。中村は「(次戦の指揮は)風間さんになる予定。ただ、やるのは選手。(18日のナビスコ杯・仙台戦に続いて)連勝した雰囲気を大事にしてやっていきたい。この逆転勝ちは、ただの1勝じゃない」と語気を強めた。2試合連続3得点と、取り戻した攻撃スタイル。そして一体感。新監督の下、28日の広島戦からも継続して発揮していく。

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