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菅沢、五輪絶望…大型FW失い、なでしこジャパン痛手

[ 2012年4月18日 06:00 ]

ロンドン五輪出場が絶望となった菅沢

 なでしこジャパンのFW菅沢優衣香(21=新潟)のロンドン五輪出場が絶望となった。13日のチームでの練習中に左膝を負傷。新潟市内の病院で検査を受けた結果、17日に左膝前十字じん帯損傷で全治6カ月の見込みと発表された。1メートル68の長身でフィジカル面も優れ、屈強な外国勢相手にも結果を出していただけに、なでしこジャパンにとっても大きな痛手となった。

 18人の五輪メンバー入りに近づいていた菅沢が一転、ロンドンへの道を閉ざされる悲劇に見舞われた。13日の練習中、着地した際に左膝を負傷して15日のなでしこリーグ開幕戦(対伊賀)を欠場。痛めた部位が内側じん帯であれば早期復帰の可能性もあったが、診断は前十字じん帯損傷で全治約6カ月。7月開幕の五輪出場は不可能となった。

 菅沢はこの日、新潟のクラブハウスに松葉づえ姿で現れ、治療を受けた。関係者によるとケガの直後は精神的に落ち込み、2日間ほど気持ちの整理が難しかったそうだが、クラブハウス内では新潟の奥山監督と話し合い、笑顔を見せる場面もあった。「ケガをした時は正直ショックでしたし、五輪の可能性がほぼゼロとなってしまったのは残念」と言いながらも「これでサッカー人生が終わるわけではないので、またピッチに立ってサポーターの声援に応えられるようベストを尽くしたい」と気丈に話した。

 菅沢は2月の女子日本代表合同合宿でアピールし、直後のアルガルベ杯で1年9カ月ぶりに代表復帰。3月2日のデンマーク戦で代表初得点を記録すると、4月5日のキリンチャレンジ杯ブラジル戦では日本の優勝を決めるチーム4点目を挙げた。大柄な外国人DF相手に前線でボールを収められる強いフィジカルを持ち、佐々木則夫監督も「今回一番伸びた選手」と期待していた。五輪開幕100日前に、なでしこジャパンは貴重な切り札を失うことになった。

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2012年4月18日のニュース