×

なでしこ佐々木監督「点を奪う嗅覚を持つ選手は適応に時間はかからない」

[ 2012年1月1日 07:24 ]

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)優勝からロンドン五輪金メダルへ。日本代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(53)は2012年に勝負をかける。

 ―昨年を振り返って。

 「W杯優勝への挑戦、ロンドン五輪の金メダルに向けた予選。大目標が二つあった。選手たちは課題をクリアして結果を出した。素晴らしい年だった。3月11日に東日本大震災があり、少しでも勇気と感動を与えられたら、という思いで頑張りも利いた。いろいろな側面が結び付き、好結果が出た」

 ―女子サッカーを取り巻く環境は一変した。

 「(メダルを逃した)北京五輪後は認知してもらっていないと感じた。今は驚くばかり。でも足元を見ればまだまだ。これを機に、継続して女子サッカーを支えてくれるコアなサポーター、そしてスポンサーを確立できるようにしないと」

 ―理想のチームづくりはどの段階か。

 「7割ぐらい。いい経験をして、かなり上がってきた。あとは体のコンディションと実践する技術の精度。この二つはしっかりと築きたい」

 ―五輪までの計画は。

 「若い選手を少し試したい。代表選手を奮い立たせるようなプレーをしてくれたら。点を奪う嗅覚を持った選手は、そんなに(適応に)時間はかからない。あとは今の基盤を保ちつつ、精度を高めることに尽きる」

 ―出場国の顔触れについては。

 「ドイツが出られないが、どの国を見ても侮れないと思っている」

 ―日本は追われる立場になる。

 「それは明らかに意識する。W杯でも相手は研究してきていた。これからはもっとロングボール攻撃を徹底するチームも出てくるだろう。それは当然。だからこそボール回しやチェイシング(相手を追い込む守備)の質で勝負したい」

続きを表示

2012年1月1日のニュース