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J2で2戦2勝 地力上回るFC東京 京都には若い力の勢い

[ 2012年1月1日 07:02 ]

 サッカー日本一を決める第91回天皇杯全日本選手権が1日に東京・国立競技場で決勝を行い、9大会ぶり2度目の優勝を目指す京都と初制覇を狙うFC東京が顔を合わせる。

 J2を制したFC東京は今大会、DF今野を中心に堅守が光っている。前線からも複数で相手を取り囲んで、ボールを奪う積極的な守りで、そこから攻撃に転じる。攻めでは石川らがサイドを広く有効に使う。

 準々決勝の浦和戦、準決勝のC大阪戦はJ1相手に内容でも上回り、チームの成長を感じさせる。今季、京都とは2戦2勝と相性がよく、スコアも4―1、6―1と圧倒した。

 大木監督が短くパスをつないで攻め込むスタイルを持ちこんだ京都は、勝ち上がるごとに勢いを増してきた。4回戦では2連覇を目指した鹿島を、19歳の宮吉の決勝点で破った。準決勝の横浜戦でも途中出場した高3の久保が勝ち越し点を含む1得点、1アシストの活躍。若い力が伸び、一試合ごとに自信もつけている。

 J2勢が決勝に進んだのは大会史上初。来季J1に昇格するFC東京が地力で上回るが、リーグ終盤で6連勝を飾った京都にも勢いがある。

 FC東京の大熊監督と京都の大木監督はともに昨年のW杯南アフリカ大会で日本代表コーチとして岡田監督を支えた。2人の采配にも注目したい。

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2012年1月1日のニュース