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初のJ1つかんだ鳥栖を史上最多の観客が祝福

[ 2011年12月3日 19:45 ]

J1昇格を決め、サポーターと共に喜ぶ鳥栖イレブンら

 越えられなかった壁を苦節13年で乗り越えた。サッカーJ2の鳥栖が3日、佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで行われた今季最終節の熊本戦で2位を確定させ、J1初昇格を決めた。今季から指揮を執った尹晶煥監督(38)は「皆さんが非常に喜んでいる姿を見てうれしい。胸がいっぱい」と感慨に浸った。

 J2は1999年からスタートしたが、創設時の10チームでJ1を経験していないのは鳥栖だけだった。本拠地のスタンドには史上最多の2万2532人の観客が詰め掛けた。ワンプレーごとに激励や称賛の声援が飛び交う。前半を0―1で終えたが、再三の粘りで勝ち点1を死守した。

 試合後に行われたセレモニーでは選手らがグラウンドを一周し、ファンから大きな歓声が送られた。4日には祝賀パレードも予定されている。竹原稔社長(50)は「今度はJ1で最も少ない予算の中での生き残りを懸けた戦いになる。全力を尽くして絶対に落ちない」と意気込みを語った。

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2011年12月3日のニュース