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尹監督1年目で悲願達成…新たな歴史刻んだ“J2最古参”鳥栖

[ 2011年12月3日 15:34 ]

 Jリーグが1、2部制となった1999年から参加しているクラブで唯一J1を経験していなかった鳥栖が、新体制1年目で悲願を果たした。5月下旬に就任した竹原社長は「一つ一つがつながった」と喜んだ。

 現場では元韓国代表で、2006~07年は鳥栖に所属した尹晶煥ヘッドコーチが今季から監督に就任した。過去最高の4位となった06年と現在の違いを「(当時は)自分と何人かの中心選手がいた。今はすべてみんなでやろうとしている」と表現する。J2得点王に輝いた北京五輪日本代表FWの豊田の活躍は高いレベルの組織力が支えた。

 過去に経営難に陥った鳥栖。竹原社長は身の丈にあった運営に努めた。昨季の営業収入はJ2の平均を下回る約8億2千万円で、今季の目標は約6億4千万円だが、当期純利益は黒字を見込む。「コンパクトなチームづくりをしている」と自信のある口ぶりで話した。

 福岡のJ2降格が決まり、鳥栖の昇格がなければ再び九州からJ1の灯が消えていた。竹原社長は「一石を投じたい」と意気込む。新たな歴史を刻んだJ2最古参の戦いぶりが注目される。

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2011年12月3日のニュース