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U22代表、流通経大・山村2月シリア戦で復帰へ

[ 2011年12月2日 06:00 ]

来年2月5日のシリア戦で復帰することが濃厚になった山村

 ロンドン五輪の出場権獲得を目指すU―22日本代表のMF山村和也(21=流通経大)が、2月5日のアジア最終予選第4戦シリア戦(アウェー)で復帰する可能性が高まった。9月末に左第5中足骨亀裂骨折を負い手術。懸命のリハビリを続けていたが、5日に流通経大の練習に参加することが判明した。無傷の3連勝でC組トップに立つ日本にとって、主将復帰はロンドンへの追い風となりそうだ。

 関塚ジャパンに朗報が舞い込んだ。山村は9月21日のアジア最終予選の初戦マレーシア戦の翌日に練習中に足の痛みを訴え、骨折が判明。「U―22もあって悩んだけど、早く治した方が迷惑はかからない」と同30日に骨折部分をボルトで固定する手術に踏み切った。退院後は、五輪代表チームのトレーナーなどの下でリハビリに励んでいたが、5日から流通経大の練習に合流することになった。このまま順調に練習を積めば、ロンドン五輪アジア最終予選のアウェー・シリア戦(2月5日)での戦線復帰が濃厚だ。

 関係者の話では当初は12月18日から開幕する全日本大学選手権(インカレ)を目標にしていたが、流通経大が出場権を逃したことからリハビリ期間を延長。中野監督は「インカレがなくなってしまったので慌てて復帰する必要はなくなった。本人にとってはいい休養になったのでは」と状態には太鼓判。来年1月15日から予定されている関塚ジャパンの合宿参加にも問題はない状況だ。

 U―22日本代表は山村が不在中だった11月22日のバーレーン戦、27日のシリア戦でも勝利を収めた。だが、中盤を支配するボランチとして関塚ジャパンをけん引してきた主将の復帰は心強い限りだ。山村は27日のシリア戦の前の代表合宿でもチームを激励し、メンバーと言葉を交わした。試合当日は国立で観戦し「チームを見てテンションが上がりました」と復帰を待ち切れない様子だ。アウェーのシリア戦は、勝てば五輪に大きく前進する大一番。主将の復活は最強の切り札となることは間違いない。

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2011年12月2日のニュース