×

「なでしこジャパン」流行語大賞 国民栄誉賞など5冠目

[ 2011年12月2日 06:00 ]

日本中に感動を与えた「なでしこジャパン」が流行語大賞に選ばれた

 今年1年の世相を反映し、話題となった言葉に贈られる「2011ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、都内で表彰式が行われた。年間大賞に選ばれたのは、サッカー女子W杯で初優勝の快挙を成し遂げた「なでしこジャパン」。東日本大震災に見舞われた日本に勇気と希望をもたらしたなでしこにとって、国民栄誉賞や紫綬褒章に続く5冠目となった。

 「なでしこジャパン」の受賞者として登壇したのは、日本代表元監督で日本サッカー協会女子委員会の上田栄治委員長(57)。「“なでしこジャパン”が公募で命名されたのは04年。8年越しにその活躍が認められ、この賞を受賞することができてうれしい」と感慨深げに話した。

 トップテンに選ばれた10語のうち、5つが震災関連という震災一色の一年。司会を務めたタレントの生島ヒロシ(60)から「逆境の中の希望、光だった」と称えられると「ドイツから元気を送るつもりでやっていました」と力強く話し「これを励みに来年のロンドン五輪では金のなでしこを目指したい」と意気込んだ。

 W杯で世界一に輝いて以降、選手個人では出身自治体の栄誉賞などさまざまな賞を受けた一方「なでしこジャパン」としては、団体に初めて贈られた国民栄誉賞、スポーツ分野などの功労者を顕彰する紫綬褒章、日本を元気づける顕著な働きをした個人または団体に贈られるスポニチフォーラム制定「FOR ALL 2011」のグランプリなどに続き5冠目。主将のMF沢穂希(33)は「女子サッカーが多くの皆さまに知っていただけた実りのある一年でした。一過性のものとならないように、この先も女子サッカー、なでしこジャパンを応援していただけるよう努めて参ります」と喜びのコメントを寄せた。

 女子代表の愛称を公募し、“生みの親”である日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(74)は「なでしこジャパンの存在を日本だけでなく世界に知らしめたのは、選手一人一人の頑張りがあったから。彼女たちの活躍なくして、この賞もなかった」と喜んだ。

続きを表示

2011年12月2日のニュース