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沢 ボール奪われ失点…INAC 優勝お預け

[ 2011年11月7日 06:00 ]

<INAC神戸・日テレ>後半20分、岩渕(左から3人目)の同点ゴールにガックリの沢(右)

なでしこリーグ第16節 INAC神戸1-1日テレ

(11月6日 ホームズ)
 初優勝に王手をかけているINAC神戸は、2位・日テレに1―1で引き分けた。前半10分にFW川澄奈穂美(26)のゴールで先制したものの、後半20分にMF沢穂希(33)がボールを奪われて同点に追いつかれた。優勝決定は12日のAS狭山戦(ホームズ)に持ち越された。

 誰もが息をのんだ。1―0の後半20分、味方からの苦し紛れのパスを受けた沢が、日テレの原にボールを奪われる。次の瞬間、岩渕にパスが渡り同点ゴールを決められた。川澄のゴールで先制しながら今季3試合目のドロー。ホームで古巣を倒して初優勝という描いていたシナリオは崩れた。

 試合後のロッカールームで、沢は「ごめん、ごめん」と仲間に謝った。シャワーを浴びて出て来た時にはいつもの笑顔だったが、「自分のミスですし、自分もチームも動きが悪かった。修正ですね」と話した。決して1人のミスではないが、エースだからこそ優勝を決められなかった責任を背負い込んだ。

 W杯の準決勝・スウェーデン戦でも前半に失点にからむミスを犯し、ロッカールームでチームメートに謝罪して、後半に名誉挽回の決勝ゴールを決めた。まだ、チャンスは残っている。前回8点を奪った次節12日の相手・AS狭山に勝てば優勝が決まる。「せっかくなんで、たくさん点を取って、きっちり勝って優勝したい」。有言実行のリベンジ弾を叩き込んで今度こそ優勝を決める。

 ▼なでしこリーグ優勝の行方 勝ち点差は1のまま。首位のINAC神戸は次節(12日)の8位・AS狭山戦に○なら無条件で初優勝。△●の場合は最終節(20日)まで持ち越しとなるが、相手は最下位・福岡ANだけに圧倒的に有利だ。2位の日テレは次節は試合予定がない。逆転優勝には最終節の浦和戦に○、INAC神戸が残り2試合で勝ち点1以下の条件が必要で状況は厳しい。

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2011年11月7日のニュース