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目を覚ませ香川!!ミス目立ち不発…前半で交代

[ 2011年10月8日 06:00 ]

<日本・ベトナム>前半、李の得点後、香川(左)に激しく声をかける槙野(中)を長友がなだめる

キリンチャレンジ 日本1―0ベトナム

(10月7日 ホームズ)
 ザックジャパンの背番号10はまたしても不発に終わった。FIFAランク130位のベトナムに苦戦し、1―0の辛勝。左FWでスタメン出場した香川真司(22=ドルトムント)は前半24分のFW李忠成(25=広島)の得点に絡んだものの、決定機で外すなど代表戦3試合連続無得点のまま前半だけで交代した。日本代表は攻撃の核が精彩を欠いたまま、11日のW杯アジア3次予選タジキスタン戦(長居)を迎える。
【試合結果 日程&結果】

 悔しさを押し殺すように時折浮かべた笑顔が痛々しかった。攻撃の核として期待されながら、香川は前半45分間で交代した。長谷部へのパスで先制点の起点にはなったが「せっかくの地元(神戸出身)だったんで何かを残したかったんだけど。何も残せていないし、全然(ダメ)」。やはり無得点に終わった9月6日のW杯3次予選ウズベキスタン戦に続き、自らにダメ出しをした。

 “らしさ”が消えていた。右足骨折から復帰した8月10日の親善試合・韓国戦では絶妙なトラップと抜け出しで2ゴールを決めたが、この日はボールが落ち着かなかった。それを象徴するように、前半20分には藤本のクロスをトラップミス。左足で強引に放ったシュートは力なく転がり、相手DFにクリアされた。

 チームの大黒柱である本田が右膝半月板損傷で手術を受け離脱中。香川には攻撃のスイッチを入れて、得点を決めるという期待がかかる。「単純なミスで流れを失った。次はそういうミスは許されない」と自分に言い聞かせた。中3日で迎えるタジキスタン戦の舞台はC大阪時代に慣れ親しんだ長居スタジアム。システムも熟知している4―2―3―1に戻ることが濃厚。なくてはならない存在の香川が復活できるか否かが、ザックジャパンの命運を左右する。

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2011年10月8日のニュース