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柏 カシマ初勝利!10人で鬼門突破2位浮上

[ 2011年10月3日 06:00 ]

<鹿島・柏>試合後、サポーターにあいさつする工藤(手前)ら柏イレブン

J1第28節 柏1-0鹿島

(10月2日 カシマ)
 柏が、過去未勝利の鬼門カシマスタジアムで初勝利を挙げた。前半31分にFW工藤壮人(21)が貴重な先制点。同42分にDF朴東赫が2度目の警告を受けて退場し、残り時間は10人での戦いを強いられたが、最後まで体を張った守備で1点を守り切って勝利。2位に浮上した。G大阪は1―0で浦和を破り首位をキープした。

 10人でも勝った。試合終了のホイッスルが鳴ると、DF増嶋はピッチに仰向けに倒れた。「本当にきつかった。鹿島相手に1人少ない状態でしっかり守って勝ち切ることができた」とかれた声で勝利の喜びを語った。

 DF近藤が累積警告で出場停止。ただでさえ守備に不安があった。前半42分にはDF朴東赫が2度目の警告で退場し、1人少ない状況に陥った。しかし増嶋とDF安英学が最終ラインを統率。最後まで全員が体を張って1点を守り切った。

 貴重な決勝ゴールを決めたのはFW工藤。前半31分、MF茨田が奪ったボールをFW田中、MFレアンドロ・ドミンゲスとつなぎ、GKとの1対1の勝負を制した。「ファーストタッチでGKが出るか出ないか(判断する)ギリギリのところに落とせた。ゴールは裏への飛び出しという自分のストロングポイントが出せた」と笑顔を見せた。

 後半攻撃に出た鹿島はFW大迫を投入し、3トップにして襲いかかった。だが、ネルシーニョ監督は「(鹿島が)3トップになったが、やりやすかった。最終ラインの4人のやることがマークとカバーではっきりした」と笑顔。前節は大宮に1―3で敗れたが、今季連敗なしの神話も守った。

 「勝ててないと聞いていたので、気合は入っていた」と工藤。カシマスタジアムではこれまでリーグ戦11試合を戦い2分け9敗。鬼門で大きな勝ち点3を積み上げた。これで2位に浮上。首位を走るG大阪との差はわずか勝ち点1だ。J1の頂点へ残り6試合を全員で戦う。

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2011年10月3日のニュース