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憲剛 本職でなくても「“やれ”と言われればどこでも」

[ 2011年8月30日 06:00 ]

<日本代表・練習>笑顔を見せながら練習する中村憲

日本代表合宿初日

(8月29日 埼玉)
 日本代表が29日、W杯アジア3次予選初戦北朝鮮戦(9月2日、埼玉)に向けた埼玉合宿を始動した。約10カ月ぶりに代表復帰したMF中村憲剛(30=川崎F)は実戦練習でトップ下で起用された。

 MF本田圭佑(25=CSKAモスクワ)が28日のスパルタク・モスクワ戦で膝を負傷するアクシデントが発生。経験豊富な中村が司令塔の“代役”を務める可能性が浮上してきた。

 帰ってきた中村が、侍ブルーの救世主となる。W杯予選モード全開のザックジャパンは合宿初日から、1トップの北朝鮮を想定した実戦練習を実施。川崎Fではボランチが本職の中村が、本田が入るはずだったトップ下に起用された。「トップ下でもボランチでもサイドでも“やれ”と言われればどこでもやりますよ」。その言葉には風格すら漂った。

 明らかに非常事態を打開するためのプランだった。ザックジャパンの司令塔を務める本田が、28日のスパルタク・モスクワ戦で膝を痛め、北朝鮮戦の出場が微妙な状況に陥った。残された時間は4日しかない。ザッケローニ監督は早速、代役探しに着手。経験豊富な中村がうってつけの存在として浮上してきた。

 国際Aマッチ出場52試合(5得点)は現代表の中でもMF遠藤、DF駒野に次ぐ実績だ。「前回(南アフリカ大会)の予選も経験してるし、自分の経験を生かせればいい」と中村。中村のトップ下と言えば09年6月6日、W杯南アフリカ大会の出場を決めた敵地ウズベキスタン戦が頭に浮かぶ。絶妙な浮き球のパスで岡崎の決勝弾をアシストした。9月6日の第2戦はくしくも同じ敵地ウズベキスタン戦。相性も申し分ない。

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2011年8月30日のニュース