背中で引っ張る！相馬　神戸のロベカルになる！

　ミナト神戸のロベカルになる！ドイツ２部コトブスから加入したＤＦ相馬崇人（２９）が、６日からチームに合流する。左利きの名手が夏の反攻劇の主役になる。

　はやる気持ちを抑えられない。相馬は４日に行われたメディカルチェックの前に神戸市西区のクラブハウスへ直行。イレブンへあいさつを済ませ、さっそく新天地で約３０分間、ランニングで汗を流した。

　「海外で得たものがあるし、それをどう表現できるか。（神戸は）具体的な話を早くもらっていたので一番必要としてくれていると感じました」

　正確なクロスとスピードあふれるドリブルが持ち味で、浦和の黄金時代を支えた実力者。チームは現在、リーグ７戦勝ちなしで１２位と低迷する中、相馬には起爆剤として期待がかかる。「海外で見たもの、感じたものを還元できたらいい。ボクから盛り上げるという選手ではないので…。自分がやることでみんなが何か感じてくれたら」。背中でチームをけん引する覚悟だ。

　６日、チームに合流し、目指すは７月中の公式戦デビュー。１６日のＣ大阪戦（ホームズ）から登録可能も、ドイツでのシーズンが終了し、帰国したばかりだけに、和田監督は「練習試合で使ってみてから。７月中に出れる状態になればいい」と焦らず調整させる方針。「左サイドからのクロスが大きい。いろいろな経験をしている。いい刺激を与えてくれるのでは」と期待した。

　スタイルは、同じ左利きで、ドリブル突破、高速クロス、ミドルシュートを持つ元ブラジル代表のロベルト・カルロス（３８＝現ロシア１部マハチカラ）を彷彿（ほうふつ）させる。ＡＣＬ制覇、クラブＷ杯出場、海外移籍など数々の修羅場を知る男が神戸の夏を熱くする。