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家長初ゴール!城、大久保に次ぎ日本人3人目

[ 2011年4月11日 06:00 ]

セビリア戦の前半、移籍後初ゴールを決め喜ぶマジョルカの家長=マジョルカ

スペイン1部リーグ マジョルカ2―2セビリア 

(4月9日)
 マジョルカの日本代表MF家長昭博(24)が9日のホーム・セビリア戦で待望の移籍後初ゴールを決めた。4―2―3―1の右MFで先発出場。0―0の前半16分に左サイドからのクロスに頭を合わせた。スペイン1部でのゴールは日本人3人目。試合は2―2の引き分けに終わった。

 豪快に頭を振った。0―0の前半16分、左サイドを突破したカストロのクロスに家長が反応した。ファーサイドに走り込み、ジャンプヘッド。ゴール右上に突き刺すと、派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。

 「決めるだけというセンタリングをくれたので感謝している。初ゴールできて良かった」。2月5日のオサスナ戦でのデビューから出場8試合目で決めた待望の移籍後初ゴール。スペイン1部での得点は城彰二(99~00年バリャドリード)、大久保嘉人(04~05、05~06年マジョルカ)に次ぐ日本人3人目の快挙だ。

 1月にG大阪から完全移籍。マジョルカにはEU域外の選手が3人在籍していたため、即他クラブへ期限付き移籍する見通しだったが、練習での動きが評価されてチームに残った。この日は累積警告で出場停止のペレイラに代わり、3試合ぶりに先発。「組み立ての時にもっと顔を出さないといけない。課題は多い」と反省を忘れなかったが、ラウドルップ監督からは「今はスペインに適応させている段階だが、プレーに満足している」と高く評価された。

 3月にはJリーグ選抜と慈善試合を行った日本代表に約4年ぶりに選出された。CSKAモスクワの本田とはG大阪ジュニアユース時代の同僚で、同じ左利きで誕生日も同じ。「(本田は)日本を背負っているけど、自分もそういう選手になりたい。南米選手権に日本が出ることになり自分が選ばれれば全力でやりたい」と力を込めた。次節16日のマラガ戦には日本代表のザッケローニ監督が視察に訪れる予定。G大阪時代に「和製メッシ」と期待されたドリブラーが、欧州移籍で才能を開花させつつある。

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2011年4月11日のニュース