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執念 3度追いついた鹿島 何とかドロー発進

[ 2011年3月7日 06:00 ]

<鹿島・大宮>後半ロスタイム、大宮・杉山(左)のオウンゴールで同点に追いつき、ガッツポーズで喜ぶ鹿島・岩政

J1第1節 鹿島3―3大宮

(3月6日 カシマ)
 2年ぶりの王座奪還を目指す鹿島が、執念で勝ち点1をもぎ取った。6日にホームで大宮と対戦。前半11分に先制を許すと、その後も常に先行を許す苦しい展開となったが、後半ロスタイムにMF野沢拓也(29)のクロスがオウンゴールを誘発して3―3で引き分け。王座奪還を狙う2011年シーズンは、まさにヒヤヒヤの船出となった。

 1点リードを許したまま、4分と表示されたロスタイムも3分が経過していた。右サイドでパスを受けた野沢が小笠原とのワンツーで突破。低い弾道のクロスを送ると、ボールは必死に足を伸ばした相手DF坪内に当たり角度を変えてネットを揺らした。終了間際のラッキーゴールで、勝ち点1を奪取。小笠原主将は「勝ちたかった」と厳しい表情を浮かべたが、国内最多14冠を誇る常勝軍団の意地は見せた。

 前半11分に先制されると、1―1の後半4分には直接FKで失点。2―2の後半19分には李天秀(イチョンス)のミドル弾で勝ち越された。リーグ戦での3失点以上は09年9月26日の名古屋戦(●1―4)以来、約1年半ぶり。苦しい展開の中、最低限の結果は残した。

 日本代表のザッケローニ監督が視察する前で、日本代表コンビが意地を見せた。0―1の後半2分に伊野波が右CKのこぼれ球を右足で押し込みゴール。1―2の後半13分には岩政が右CKを頭で合わせた。シュート数は大宮の13本を大きく上回る24本。FW陣が決定力を欠く中、セットプレーでゴールを重ねた。

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2011年3月7日のニュース