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長友 初ゴール!セリエA日本人7人目!!

[ 2011年3月7日 06:00 ]

<インテル・ミラノVSジェノア>後半39分、長友はセリエA初ゴールを決める(撮影・篠田由美子通信員)

セリエA第28節 インテル・ミラノ5―2ジェノア

(3月6日)
 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(24)がセリエA初ゴールを決めた。6日のホーム・ジェノア戦でリーグ戦4試合ぶりに先発から外れ、4―1の後半33分から左サイドバックで途中出場。同39分に前線に攻め上がって左足で豪快に蹴り込み、セリエAで日本人7人目の得点を挙げた。試合は5―2で快勝して連勝を4に伸ばし、首位ACミランとの勝ち点5差をキープ。逆転での6連覇へ向け、長友の奮闘が続く。

 DF長友がFWのように相手ゴール前に攻め上がった。後半33分から途中出場して、その1分後に右足でシュートを放って勢いに乗ると、同39分にドリブル突破からパスを出した後も迷わずにペナルティーエリア中央に進入した。右クロスからMFカルジャの落としたボールを受けて反転。相手選手のマークを両手で力強くはねのけて左足で放ったシュートは、豪快にゴール左上に突き刺さった。歓喜しながらベンチに走り、レオナルド監督と抱擁。チームメートにも手荒い祝福を受け、最後はおじぎのパフォーマンスでチームメートの爆笑を呼んだ。

 チェゼーナ時代を含めてリーグ戦22試合目での記念すべき初ゴール。セリエAで得点を挙げたのは日本人7人目だが、DFでは初の快挙だ。長友の最大の武器であるフィジカルの強さを生かしたゴール。シュート前に1メートル78のジェノアMFロッシと接触したが、1メートル70の長友の体は全くぶれず、逆に相手を吹き飛ばした。体脂肪率は驚異の3%台。「趣味は筋トレ」と公言し、イタリア移籍後も自宅に帰った後でも体幹強化など地道なトレーニングを積んでパワーアップしてきた成果だった。

 前節2月27日のサンプドリア戦は移籍後初めて右サイドバック(SB)でプレーして2―0の勝利に貢献し、ビッグクラブでも両SBで通用することを証明した。出場停止だったブラジル代表DFマイコンの代役だったが「僕が目標にしてきた選手でもありますけど、代わりとは言われたくない。マイコンでも長友でも変わらないと言われるぐらいになりたい。そのくらいのパフォーマンスをしたい」と話していた。マイコンが復帰したこの試合はリーグ戦4試合ぶりの先発落ち。先発を奪回するためにも大きなアピール弾だった。

 チームは逆転勝ちで連勝を4に伸ばして、首位ACミランを勝ち点5差で追走。「みんな、気合が入りまくっている。僕もそうだし、セリエAで優勝したい」と長友。逆転Vでの史上初のリーグ6連覇に、長友の存在は欠かせない。

 ▼DF長友 ホームで(初得点を)決められて、こんなに素晴らしいことはない。監督からはまずは守備から入って、それから持ち味の攻撃をやっていけと言われた。(ゴールの場面は)最初からシュートで終わるつもりだった。

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